2014年7月4日金曜日

藪の危機


 うちの前庭は、共用路から続く小さなコンクリートの階段で分断されており、右側はとなりのうちと共用のスペースになっている。そこは地面を這い回る系の土着のツタ植物で覆われており、小さな生き物たちの格好のシェルターとなっているのだ。とくればそれらを食する爬虫類達も寄ってくるわけで、今までも実際この近くでガーターヘビクビワヘビを見かけているし、噂によるとでっかいトカゲも居着いているらしい。このエリアには数種のトカゲが住んでいるはずで、自分の目で見て捕まえて確認するまでどの種類だかわからないので、管理人はこのトカゲを捕まえたくてしょうがないんだけれど、今のところ天が味方する気配は感じられない。されどもいち爬虫類好きとしては、玄関のドアステップを出てすぐにこういう環境がある事は好ましく思えるので、見た目そこそこ綺麗になるように、でも入り組んだ蔦の自然の造形も失われないように、微妙な塩梅の手入れを行っている。

 この「管理された藪」の右側の家にすむおばさんは重度のヘビ嫌いらしいことが最近分かった。類は友を呼ぶのか、このおばさんの友達も大のヘビ嫌いで、この藪のせいでその友達はおばさんの家に訪問できないらしい・・・という話を、おばさん本人が真面目な顔で相談してきたためだ。管理人は庭木を刈るのが好きで、いつのまにか近所の便利な剪定屋のような立ち位置になっているので、この藪についても何か抜本的な対策を講ずることが期待されているのだろう。おばさんは多分、本音を言えばこの奇怪な蔦植物をどけてマリーゴールドかなんかを植えたいのだろうが、北バージニア小さきものクラブ理事および、北バージニアくびわファンクラブ会員1号の自分がいる限り、そんな事は起こりえないのであった。

 ところでこのヘビ嫌いのおばさん、見かけはフリフリピンクで世間話好きの主婦だが実は退役軍人で、聞くとけっこうシリアスな経歴の持ち主なのだ。つまり有事の際にはマシンガンで鉄の雨を降らし(たぶん)うちの近所を守ってくれるであろう頼もしい人材であり、よって、彼女の意見をないがしろにし過ぎるのも良くない。というわけで今どうすればマリーゴールド用のスペースも確保しつつ、生物達の住環境もキープするかで頭をひねっている。写真は別の日に藪の横で目撃された、哀愁のシマリスの背中。