2011年8月21日日曜日

 イエローアナコンダのページをまとめようと思っていろいろ読んでいます。自分にとって、この趣味自体が「身近にいるヘビを観察する」という出発点から始まっているので、希少な蛇や、超大型種・有毒種などをはじめ、比較的ペットトレード上に挙がりにくい蛇のこととなると意外なほど無知だったりして、調べているとおもしろいです。身近に観察するためにはまず個体に健康に長生きしてもらわねばならないので、当然生息環境なども調べますが、写真などを見ると(当たり前ですが)ヘビたちは皆自然の中に住んでいます。そういうのを見るにつけ、生き物と言うのはその場所の環境の一部が目立つ形で活動しているにすぎないと思います。だから生息環境のどこからどこまでを切り取る/再現する=健康に長生きするという単純な方程式にはならないのかとも思います。

 また「いちおう健康に」長生きできる環境がその種にとって適切な環境であるかというと、それはまた別な話という気もする。動物園などの閉塞された場所であっても、「いちおう健康に」野生個体よりもずっと長生きし、繁殖活動もさかんに行う動物もいるけれども、だからといってそのケージの中がその種にとって、子々孫々に至るまで生活していくのにふさわしい環境なのか?というと、答えはNOですね。これは人間にも言えることかもしれません。