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2014年12月13日土曜日

電球、今年の繁殖成績

 前回のウールマットの話に関して、コメントやグーグルの+、ブログむらのクリックなど、さまざまな反響をいただけ、大変ありがたく思いました。とても励みになりました。ひとつだけ補足したいことがあります。該当記事のコメントでも少し触れていますが、ウールマットはものによっては繊維が強いと感じるものがあるので、両生類の幼体や、サラマンダーでもあまり小型のもの、地面に潜っていくタイプの種類に使う時は注意が必要かもしれないと思いました。もちろん皆さんそれぞれのやり方があると思うので、おせっかいかなとは思いましたが、事故があってからではいけないので。このような生き物の場合は、代替案としては薄切りスポンジや業務用ペーパータオル(できれば漂泊してないもの)などをよく水にさらしてから使えば、手軽ですし、見た目はあまり良くないですが頻繁に取り換えられるので便利です。


 そんなこんなで今年もあと十数日を残す程度となってしまいました。日ごろかなり怠慢な管理人ですが、今年は思う所があり、作業部屋兼・爬虫類部屋の大掃除ならびに模様替えを開始しました。まずは積みあがった道具類・有象無象の整理からはじめ、昨日書籍の大箱と、工具類の大箱を運び終えたので、今日は空いたスペースに爬虫類関係の気狂い器具類を整理整頓するため、手始めに部屋の各所で跳梁跋扈していた電球たちをひとところに集結させました。

これをアップしたあと 新品のソケットと電球もうふたつ出てきました。

 で、出てきた電球の数を見て愕然としたんですが、こんなに買ってきた覚えないんですね。うちには現在、保温が必要な動物はヘビ4頭、極小ヤモリ1匹の計5匹しかいない上、そのうち2匹は同じランプをシェアしているので、予備の電球は最大8こあれば事足ります。しかし、今日こうして出てきた電球の数を数えてみたら、20個ちかくありました。どう考えても電球が自然繁殖してるとしか考えられません。しかもこれみんな新品なんですね。ズーメッドで沢山買い物するともらえる「ありがとうシール」みたいなのまで出てきたし・・・・・・。

 なぜこんな風になってしまったかと言えば、理由はうすうす分かってるんですが、管理人、趣味にまつわる道具類で何か新しいものが出ると脊髄反射的に買う癖があります。中でも得意なのは電球です(カラスか)。しかも買ってすぐに強力な痴呆を発揮して、買ったことを忘れてしまいます。当然、どこに収納したかまで忘れてしまうので、消しゴムよろしく、いつも必要な時に限って必ず出てこず、新しいものをまた買いに行く→忘れる→なくす→買う、この無限サイクルとなってしまいます。あなや。

 さらに、特定の物品の、特定の型が気に入ると、全く同じものでもいくつも買ってしまう癖も、この問題を根深くします。今回はそれで電球のほかに全く同じ防塵マスクが4つと、全く同じ色・型番の大型プラケも数個出てきました。誰も使ってないのに流木がゴロゴロ出てくるのもおかしいな。誤解を招かないように書くと、本人に物欲は殆どありませんしいわゆる収集癖もないので、やはりこの強力な痴呆が問題の核心かと思われます。

 一方たまに掃除すると、面白いものが出てきて楽しいこともあります。今回、爬虫類にまつわるものでは、ウィバリウムガイドの1号(←写真左)が出てきましたよ。本家のビバリウムガイドは布教用に実家に残してきたにもかかわらず、なぜかこれだけが海を越えてやってきたと思うと、可笑しいですね。たぶん全米くまなく探しても、ウィバリウムガイドを持っているのは自分だけでしょう、感動で胸が「じ~ん」と熱くなります。物品の「レアさ」とは、こんなにも相対的なものなのかと。

 ウィバガの下に畳んであるのは、引っ越す時に友人がくれた「野毛山動物園のカメ手ぬぐい」です。絵柄が可愛らしいのでずっと壁にかけてあった(飾ってるつもり)のですが、これを期に、グッズ置き場としてどこか所定の場所を作れればと思います。この手ぬぐいもきっとアメリカ中探しても、なかなか見つからないでしょう(じ~ん)。では、無駄話はこのくらいにして、また掃除に戻りたいと思います。

2014年5月22日木曜日


 ちょっと前にG+やFBでもつぶやいていたけど、春から北米ではナショナルジオグラフィックが小動物、爬虫類、熱帯魚飼育用品のライン販売を始めました。サイエンス系メディアとして長い歴史を持つナショジオがこうして新しいことに挑戦しているのはおもしろいと思う反面、日本の「ペットのコジマ」のようなチェーンストアが独占提携・販売をしていることについて「商業主義に走った」「そんなにお金ないの?」というような、辛口の批評も聞こえてきたり、良くも悪くも話題になっているようです。個人的に伝え聞いた話だと、アメリカのこのような小売店から購入された爬虫類の8割強は最初の1~2年を乗り切ることなく死んでいくそうなので、この企画は爬虫類の飼い方の基本について啓蒙活動をするに適した場所と、客層を見越したものではないかと思います。

 ということで、スナボア用に90×45×45センチ水槽とインフラ赤球、ソケット、水入れ、床材を購入してみた。20000円ちょっとで飼育に必要な道具の大部分が揃ったので、競合するエクゾ・テラやズーメッドと比べると2割ほど割安感があった。価格の秘密はケージを購入者が自分で組み立てられるようになっている事でしょう(イケアみたいな感じ)。画期的だと思った反面、組み立て方が不十分でヘビなどが逃げる人が居るのではないかとも思った。それにしても買ってから気付いたけど、これ、置く場所がないや(笑)。とりあえずしばらく使ってみてからまた使用感などについて書こうかなと思っています。

2013年3月24日日曜日

 週末、今年最初となる爬虫類のエキスポへ行ってきました。年々カエル屋やカメレオン屋のテラリウムが良く見えてきます。このエキスポについては時間のある時に別ページにまとめたいと思います。また先週の話ですが、「さかなクン」が再発見に貢献したあの西湖のクニマスが、ヒメマスと同条件で繁殖に成功したとのニュースを目にしました。おもしろいと思った部分は、孵化はするものの稚魚の生存率が生後3ヶ月で約40%と劣るクニマスについての、研究所の人の「野生のクニマスから養殖した1世代目は遺伝的に人に慣れていないためでは」というコメント。飼育下の環境(制限のある生活スペース、人影、餌など?)についてより感受性の強い稚魚は、こういう早い段階でけっこう死滅してしまうのかもしれないけど、のこり40%の潜在的に外部の刺激や環境の変化に寛容と思われる魚同士をこれから掛け合わせて行けばいわゆる「遺伝的に人に慣れやすい」状態になるのかなと思った。魚ですらこのようなことが起こるので、おそらくCB化の進んだ爬虫類にもそういう現象は多く起きているのではないだろうか。

2012年8月25日土曜日

 ボア科のヘビの飼育者の間でヘビエイズ、封入体病(IBD)等と言われている病気を引き起こすウイルスが発見されました。カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究者によると、このウイルスは人間に感染すると出血熱を起こす2種類のウイルスのマッシュアップ(混合体)だそう。アレナウイルスといってげっ歯類などに潜在感染し、それが偶発的にヒトに感染すると致命的な症状を起こすというものですが、今回ヘビから見つかったものはヒトへの感染力は全く無いそうです。研究者の間ではこれについて、ある時何らかの要因でたまたまこの2種類のウイルスを持ち合わせたヘビから新たなウイルスが発生したという意見と、現在知られている数種の出血熱ウイルスに分化する前の、原始的な段階にあるウイルスであるという2つの意見が出されています。現時点で未だ治療法は無く発症すると個体にとって致命的だという事に変わりはないですが、今回病原体が同定されたことによって、導入前に遺伝子を調べることでその個体がIBD感染しているかどうかを知ることが出来るようになりました。これは動物園、水族館や保護繫殖施設など一箇所に多くの生体を飼育しなくてはいけない場所では特に大事なことですね。興味の有る人はこの記事とか、このビデオとか、またナショナルジオグラフィックのウェブやヤフージャパンで日本語の記事が読めるようなので見てみてください。



 写真は全然関係ないけどベルギーの動物園にいたサンフランシスコガーターヘビ。ここの爬虫類館は小さくて汚くて古いですが、水槽の中はどれも結構真面目にビバリウムになっていて、古き良きヨーロッパのハーペトカルチャー風でなかなか良い感じでした。しかし肝心のヘビは皆してランプの傘の上に乗っかっていました。多分寒かったんだと思いますが、ガーターヘビの、「けして頭が良いわけではないのになぜか絶対人の思惑通りにはならない感じ」が出ていて、気に入っている写真です。