2012年9月30日日曜日

 今朝、小さい方のロンギコウダを見たらやたら大きくなっていることに気がつきました。動物を育てているとこういう「ある日見たらデッカクなっていた。」っていうのが、パターンとしてある気がします。湿度の管理とUV灯をおいてみたかった関係で今までヤドクガエル用ケージを勝手に子ヘビ部屋として使っていましたが、そろそろもっと大きな籠に引越しする時が来たようです。とりあえずの策として衣装ケージに移動させる。ここ2ヶ月の間に急に成長した感が有るので久々にまじまじ見ると、もう子供というよりかは単なるボアコンストリクターのミニチュア版という感じになっています(サイズはまだまだ小さいですが)。



 気になっていたおでこの鏃型の紋も黒くなってきたみたい(8月のメモに載せた写真と比べても大分黒化がすすんでいる)。生き物の子供を見ていると毎度のことながら、勝手に色々変化が起きてきて本当に良く出来ているなあ・・・と感心します。こうして目に見える以外にも、外からは窺い知れないような変化もいろいろ起こっているんでしょうね。この調子でドンドン黒々としていって欲しい。できればこのサドルの間の部分もなんというかこう、黒い小班だらけになって欲しい。ようは「もすこし小汚くなってほしい」ということですな。

2012年9月28日金曜日

 アンニュレートツリーボア(リングツリーボア)には比較的おとなしい個体が多いみたいなんです。これは初耳!色や斑紋などはちょっとぼんやりしていてそういう点ではインパクトには乏しいかもしれないけど、長く飼育する事を考慮すると、個体が有る程度気楽に扱える気性であることは重要ですね。特にいかにもツリーボアという外見でおとなしいというのは一考に値するのではないだろうか。成長が比較的遅くしっかりと成熟しきるのには5年ほどかかるらしいので、幼体時の色や斑紋を長く楽しめるのもいい。

2012年9月23日日曜日

 時間をとってシルク・ド・ソレイユ(トーテム)を観てきた。オープニング近くに出てくるダンサー、よく見ると皆アカメアマガエルとかイチゴヤドクガエルをモチーフにした全身タイツを着ていた。人間がそれをまとうことによって、動物や鳥などが生まれながらに持っている色やもようがいかに人間の発想の外側にあるかが浮き彫りになる。

2012年9月19日水曜日

 たまに読んでいたウェブ文芸誌に掲載されていた、松原卓二さんのコラムが連載終了になってしまった。この方はコンピューターゲームの開発者であり動物写真家でもあるという不思議な経歴をもっている人で、おもに動物のおかしみのある表情や情景を撮ってそこへ一筆をそえるという形で作品を公開している。ここまで書くと世の中に五万と居る動物写真家とそのくずれと同じような感じですが、この松原さんの書く文はすごく軽やかで、ちょこちょこっと書いたように見えるけど、よくみるとかなり気を遣って書かれていると思わせる点で異彩を放っている。 文章におけるこの「ちょこっと書いた感」 と「よーく思案した感」のあいだには溝があり多くの人が乗り越えられないので、素直に文が上手だなあーと思う。写真を撮る対象への感情移入もなんか自然で、読んでいて気持ち悪さを感じることがあまりない。

2012年9月8日土曜日

 今年の10月~来年の頭のあたりをめどに引っ越すことにしました。この2年半で5回目の転居なので、今回は向こう最低5年を見据えてちょっと腰をおちつけたく思っています。引っ越すにあたっての野望は、小さくても爬虫類専用の部屋を作ること、管理人を知っている人ならお馴染みと思われる〝世界のイシガメ水槽パート2"の設置、あと爬虫類関係ないですが観賞用鳩の小屋を日曜大工してまずは2、3羽から鳩の飼育を再開することです。因みに鳩と言えば、日本に居る時からずっと飼っている、もらい物の鳩がまだ元気でなんと今年で10歳になりました。正直こんなに長生きするとは思っていなかったけど、こうなったらいけるところまで頑張って欲しい。



 写真は2011年から今年にかけて発表された「キャンディストライプ」と呼ばれるブラジリアンレインボーボアの新しいモルフ。2007年に個人が繫殖した変わった模様をした2匹のボアの交配から得られたそうで、あの背中のマル模様がが全部繋がっている驚きもさることながらこの強いオレンジ色単体で見てもおもしろいと思います。この頭の部分とか大人になったら真っ黒になりそうで、そうしたらかなりカッコいいですね。ブラジリアンレインボーボアをストライプにする試み自体は以前から行われていて、2010年にフロリダで見たものは(別のブリーダーによる個体)体の60%以上の模様が既に繋がりあった状態になっていました。しかしそれらはこの写真の個体らと比べると色がもっと茶褐色系で模様のつながり方もより不完全だったため、現時点ではこの写真のモルフのがストライプとして最も完成度が高いといえると思います。ブリーダーの方によるとこのキャンディストライプレインボーボアの作出に使われた親ヘビは既に失われたそうなので、今後は残された数匹の子孫をもとに改良を重ねていくそうです。(Image by courtesy of David Colling)