2012年9月19日水曜日

 たまに読んでいたウェブ文芸誌に掲載されていた、松原卓二さんのコラムが連載終了になってしまった。この方はコンピューターゲームの開発者であり動物写真家でもあるという不思議な経歴をもっている人で、おもに動物のおかしみのある表情や情景を撮ってそこへ一筆をそえるという形で作品を公開している。ここまで書くと世の中に五万と居る動物写真家とそのくずれと同じような感じですが、この松原さんの書く文はすごく軽やかで、ちょこちょこっと書いたように見えるけど、よくみるとかなり気を遣って書かれていると思わせる点で異彩を放っている。 文章におけるこの「ちょこっと書いた感」 と「よーく思案した感」のあいだには溝があり多くの人が乗り越えられないので、素直に文が上手だなあーと思う。写真を撮る対象への感情移入もなんか自然で、読んでいて気持ち悪さを感じることがあまりない。

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