2012年1月22日日曜日



 少しの間に色々なことが起こっています。まず、いくつか13日の日記に書いたコピーライトに関する法案は、日本の新聞でも取りざたされているのを見ましたが、各企業や一般からの反発があまりにも激しく、取り下げになりました。管理人は自分のみみっちい寄付が無駄にならずにすんだと喜んでいました。それが2日前で、今度は自分の住むバージニア州のエキゾチックアニマルに関する改正法案に対して、異議を訴える手紙と、多分爬虫類の事を良くわかってないであろう役所の人たち(このあたり、日本もアメリカも同じですね)のために薄い冊子をつけてみようかと思って、作成中です。この他にも別件で地元の法律関係の事務所に簡単な意見書を出したりしてばたばたとしていました。

 話は変わって上の写真ですが、フロリダでボア屋さんをしているOrlandoさんという人のところにいるボアコンストリクターです(写真は了承の上使用しています)。どうでしょか?自分はかなりかっこいいと思ったのですが…。ちょっと前の記事で「ブロック型のがかっこいい」と言ってしまったロンギコウダのサドルですが、訂正します。最近、いろんな所で選択交配の成果がぼちぼちと現れてきているように見えるロンギですが、この個体(因みに選択交配ではなく偶然の産物とのこと)のような表現は見たこともなく、想像したこともなく、意表をつかれたような気分です。品種のことについてはあまり分からないので断定できませんが、これはモトレーということになるのかな?今の所ブリーダーさんの所ではただ「黒っぽい仔」と呼ばれているこの個体ですが、もう一匹別の兄弟も同じようなかんじということで、遺伝の方にも期待が持てそうとのこと。それにしてもかっこいいヘビだ!ぜひ実物を見てみたいです。

2012年1月16日月曜日

 多分、蛇を飼ってる人なら皆一度は考えたことがあると思う「実際、蛇の知能ってどのくらいなのか」という事について考えていた。機械的な判別法だと脳化指数というのを計算するという方法で他の生物と大まかな比較をすることが出来るようだけど、脳みその重さを知っていないと難しい。周りにボアコンの脳みその重さを知っていそうな人を見つけたら聞いてみたいと思うがそんな人なかなかいなさそうだ。もちろん生物によって、またどのような行動に特化しているかなどによっても脳の発達も違うだろうし、それに伴う脳の容積も変わるだろうし、もっと言えば動物の、「見た目、頭がいい」と感じさせる行動は実際の知的レベルの高低とはあまり関係ないこともあるだろうから、単純に「この指数がどうだから云々」とはならないのかもしれない。








 このことを考えだすきっかけになったのが今日フライデーした写真(上)で、壊れた温度計を新しいものにしたら遠くで寝てた蛇がわざわざ起きて見に(嗅ぎに)きているところ。別に大したことではなのですが、今まで飼っていて計3回温度計を取り替え、うち3回とも同じような反応をしているんで気になりだした。個人的に、一般的に大蛇といわれるグループに関しては表現に違いはあれど小鳥(キンカ鳥とか)よりちょっと劣るかそのくらいの知力はあるような気がしていたので、こうして未知の物体の様子を見に来ているふうなのを見ると、改めて、実は結構頭いいのでは?と思う。蛇にとっては、温度計の匂いを嗅ぐことも、ケージの中に現れた未知のものを確認することも、「生命の維持」という生き物の基本的命題に対してあまり必要なさそうな事とに思われるので余計、どうしてこんなことするんだろう?と不思議になる。温度計からなにか気になる匂いでも出ているんだろか。

 と同時に、生活環境のなかで真新しいものの存在に気付くということ=前からあるものとそうでないものの区別がハッキリついているとも考えられるけど、もしそうなら飼育下におかれたヘビというのは、多かれ少なかれ「狭い場所で常に同じところをぐるぐる這い回っている」のをちゃんとヘビ自身が知っているということになる。考えれば当たり前のような事だけど、結構ストレスがたまりそうだと感じた。

2012年1月12日木曜日

 きのうか一昨日のニュースで見ましたが、アメリカの議会が「知財を保護する法案をもっと強力に打ち出そう」という法案を議題にあげるかどうか、ということで揉めています。知財のことなど自分のような一介の爬虫類好きには関係ないように思われるけども、今回の法案の中に(引用元を明記するとしないとに関わらず・営利非営利に関わらず)誰かの知的所有権下にあるものを、特にウェブ上に引用する行為自体を禁止、というかなり大胆なアイデアが含まれていて、ここが問題の焦点です。この法案が通ると何が起きるかというと、例えばこのBOA.NOTEでは、洋書やいずこかの英文サイトに載っていた飼育手引きをそのままコピペなどは違法になるのですな(しないけど)。

 この例えだと規模が小さすぎてあまり影響らしい影響は見えないかもしれませんが、たとえばウェブ上の情報サービスや一部のソーシャルネットワーキングサービス、ウェブ上のオープンソースの百科事典などでも同様のことが起こると考えると、また違った反応になるのではないかと思う。現に、オープンソース百科の大手であるウィキペディアはこういう議題のアイデアが出ている時点でかなり拒絶反応を示していて、有事の際はプロテストとしてウィキペディアの全ページを閉鎖する方針らしい。日本でも日ごろ、ウィキペディアのお世話になっている人も多いと思うけれども、そういう人にも関係してくる話題だとおもう。マイナーな爬虫類が好きで飼っている人などにとってウェブ上にある(ボランティア的にアップされた)製作者が明らかなテクストなんかはとても役立つけれど、そういうのも駄目になってくるということだ。今はまだ案件の状態だけどこれからどうなるのか見守りたいところ。とりあえずニュースを見た後ウィキに何十ドルか寄付した。

2012年1月7日土曜日


 1月になりました。自分にとって西暦2000年を迎えてからの事というのにあまり現実味がないというか、いまいちピンと来ないうちに既に12年経過しているというのがかなり怖い。とまれ今年もせっせと飼育ケージを掃除し・餌を運び・観察おこたらず、蛇君達がすこやかに暮らしていける一年にしたいです。↑チビスケが登り木に登って休んでいるところを発見、漫画の悪役のような顔をしていたので写真に撮った。プーシキンは元日に餌を食べ飼い主と同じく寝正月を過ごしました。窓の外は雪なので、昼寝をしている蛇とのギャップが可笑しい。趣味人としての今年の抱負は、引き続きいろんなエキスポなどに可能な限り行って見ること、いいかげん記録を整理すること、本やネットにかぎらずいろんな人の書いたものを進んでたくさん読むこと。あと蛇が実際に棲む場所をたずねてみる事。夢は大きくというので南米やバハマス、中央&南アジア!などと言いたいところですがまずはまわり(アメリカ)から。手始めに、暖かくなったらルイジアナ州あたりで、本物のバターミルクレーサーを見るなどしてみたい。ル州にはバンデットウォータースネークの一番きれいな亜種(と個人的には思う)もいるので、ちょっと気になる州です。