2012年1月12日木曜日

 きのうか一昨日のニュースで見ましたが、アメリカの議会が「知財を保護する法案をもっと強力に打ち出そう」という法案を議題にあげるかどうか、ということで揉めています。知財のことなど自分のような一介の爬虫類好きには関係ないように思われるけども、今回の法案の中に(引用元を明記するとしないとに関わらず・営利非営利に関わらず)誰かの知的所有権下にあるものを、特にウェブ上に引用する行為自体を禁止、というかなり大胆なアイデアが含まれていて、ここが問題の焦点です。この法案が通ると何が起きるかというと、例えばこのBOA.NOTEでは、洋書やいずこかの英文サイトに載っていた飼育手引きをそのままコピペなどは違法になるのですな(しないけど)。

 この例えだと規模が小さすぎてあまり影響らしい影響は見えないかもしれませんが、たとえばウェブ上の情報サービスや一部のソーシャルネットワーキングサービス、ウェブ上のオープンソースの百科事典などでも同様のことが起こると考えると、また違った反応になるのではないかと思う。現に、オープンソース百科の大手であるウィキペディアはこういう議題のアイデアが出ている時点でかなり拒絶反応を示していて、有事の際はプロテストとしてウィキペディアの全ページを閉鎖する方針らしい。日本でも日ごろ、ウィキペディアのお世話になっている人も多いと思うけれども、そういう人にも関係してくる話題だとおもう。マイナーな爬虫類が好きで飼っている人などにとってウェブ上にある(ボランティア的にアップされた)製作者が明らかなテクストなんかはとても役立つけれど、そういうのも駄目になってくるということだ。今はまだ案件の状態だけどこれからどうなるのか見守りたいところ。とりあえずニュースを見た後ウィキに何十ドルか寄付した。

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