2014年12月11日木曜日

もう、ミズゴケには頼らない(年金にも)


 このブログでもリンクしていただいている、「自然と遊ぶ」のSigeさんが、日本のヒキガエルの冬眠床 を作る時床材の一部に水槽の濾過機用マット材を使っているのを拝見したのがきっかけで、これはボアコン用のウェットシェルターにも転用できるかもしれないと思い、やってみました。材料は・・・・・・、ともったいぶるのもばからしいくらい単純なアイデアなので、よかったら上の写真を見てください。濾過機に挿入するウールマットを定型に切り、きれいな水をひたひたに入れて使うだけです。本当は汚れが見やすいように白色のマットが良かったのですが、近所のサプライショップには青いのしか売っていなかったので、それを使っています。ボアコンはある程度厚みのある材の方を好むと思うので、薄いマットしか手に入らなかった時は最低でも3センチ分位になるように重ねると良いと思います。(※安全上の補足事項があります)。


 人間に対しては一番よそよそしいウダ美ですが・・・こういう新しい仕掛けを作ると真っ先にやってきて使ってくれるのが、彼女の良い所であります(脱皮前なせいか?)。このブログを書いている時点で設置から1週間ほど経過を見ているのですが、うちにいるボアコン3頭とも普通に活用してくれているようです。水分もしっかり蒸発してるらしく、ケージに手を入れるとほっこりとしています。

 ウェットシェルターの敷材については、管理人の場合、今までいろいろな紆余曲折がありました。理想を言えば100%ミズゴケが良いのですが、大きなヘビだと一度に沢山使うし、再利用できないので、しょっちゅう変えてやろうと思うととても高くつきます。ミズゴケはまた、自然な色合いが良い感じな一方、知らない間に不衛生になっていても分かりにくいのも気になっていました。それで代わりとなる様な素材として布(タオル地)やスポンジ、小さく切った人工芝、玉砂利、くしゃくしゃにしたペーパータオルなどなど順番に色々試していたのですが、保水力に難があったり、水分がほどよく蒸散してくれなかったり、ヘビが嫌がって入らなかったり・・・重かったり掃除が面倒だったり・・・と、なかなかうまい事ぴったりくる材が見つかっていなかったので、今回のウールマットはかなりイケている!と自画自賛しているわけなのですね。洗濯ネットに入れて洗えるし。

 我が家では今年の頭に大きいロンギが少し体調を崩したこともあり(実は今でも若干の健康不安が残っている)、湿度対策だけでなく、水分補給のやりかた全体的にけっこう頭を悩ましてきました。なにより、獣医師のアドバイスを聞いたり、また自分でもこの一年頻繁に南米産の生き物と接し、多くの時間を彼らのいる環境の中で過ごしてみて、ボア類をはじめ熱帯のヘビ達の好む水の摂り方が少しづつ掴めてきていたので、それと比較して自分が自宅で用意してやれる環境では理想とは程遠く、結構フラストレーションがたまっていました。まず、自然に近い環境の中にいるこれらのヘビ達は、喉が本当にカラカラで他に選択肢がない時を除いて、基本的に水入れの水はほとんど飲まないことに気付きました。そのかわり、水遣りの時一時的にできる細い流れのようにチョロチョロしている水を好んだり、雨の様にサーっと体に水分が滴っている状態、しかもそれが一定時間続くと、おもむろにその水を飲みだしたりします。でもそれは、彼らの感覚で考えると当然の事なんですね。自分がもしもヘビでジャングルに暮らしていたなら、手近な場所で比較的安全に手に入る最も新鮮な水のソースは、例えば隠れ家の壁をつたってくる雨水などだと思います。だから、そういうのに似た状況で水分補給をしようとするのは、全く自然なことと言えます。でもそうすると、ボアコンだってイグアナやカメレオンみたいにケージにミスターや、ドリッパーがあった方がいいのだろうかとか、色々考えてしまうわけです。ちょっと話がウェットシェルターから逸れすぎましたが、こういう細かい工夫の積み重ねによって、ペットたちの生活環境が多少マシになっていく可能性があるので、たまに考えてみる価値はあるような気がします。

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