2014年12月7日日曜日

オオカミウオ試食


 突然ですが、最近オオカミウオを食べた話を。

 外国で生活していると、日本では当然のように行っていた生活上の習慣をあきらめないといけない事があります。たとえば「首まで風呂に浸かる事」。管理人はヨーロッパに住んでた時も含めてもう4年ほど風呂に浸かっていないのですが、特に今くらいの季節になってくると不便さが身に沁みます。家にはバスタブがあるものの、日本と違ってこちらでは体を洗う場所=バスタブの中がスタンダードなため、肝心のバスルームの床に排水口が配備されておらず、なかなか気軽な気持ちでは入れないんですね。それで、このままだと循環が悪くなるのではないかと心配になり、ホット・バスやジャクジーがあるスポーツジムにも入ってみましたが、そういう所ではあまり「日本の風呂」的雰囲気は味わえません。

 もうひとつきっぱり諦めた事に「うまい魚介類を食べる事」があります。管理人は幼少時、母親の郷里の山口県で毎年ぴちぴちのおいしい海産物をたくさん食べさせてもらっていたので、魚や海藻の味は少し気になる方です。一方、米国では食品衛生法によって生魚はいったん必ず冷凍しなければダメなのに加え、その冷凍設備が日本のと比べてどうも劣っているらしく、解凍後店で売られる頃には味も食感も変わり果てた状態になる魚が多いです(だから調理法もフライが多い)。鮮魚の冷凍・冷蔵はきちんと行えばより魚の味を良くするとも言われていますが、元来魚を生食する文化のなかった所なので、冷凍食品売り場に常に養殖ティラピアがあるだけでもラッキーなのかもしれません。

キノコ 乗せすぎか・・・。上の黄色いのはレモンの皮のすりおろし。これも乗せすぎ、

 反面、地理的に大きく離れた所に住むということは、今まであまりなじみのなかった食材・具材と出会えるということでもありますから、いい事もあります。このオオカミウオなどはその一例でしょう。日本でもたまに手に入るらしいですが、上野の吉池でしょっちゅう張り込んでた自分からすると、エンカウント率は非常に低いと言えましょう。今は、どうなのかな。とにかく陸揚げされると不細工さが目立つ魚なので、きっとこれからもメジャーな食材になることはないでしょう。

 肝心の味の方ですが、取り立てて何も言う事のない、ふつ~~~の白身魚でした。焼いたら妙に小さくなったのと、微妙にワキシーなテクスチャのため、深海魚だなという事は分かりましたが、それ以上でも、それ以下でもない。ただ、このワキシーさはアブラソコムツやバラムツなどに通じるものを感じたので、これらの魚でお腹をこわす人は注意した方が良いかもしれません。まあ、オオカミウオを一本買いして、一人でまるまる食すなどでなければ大丈夫でしょう。そもそもそんな人いないか。というわけで今回もいよいよ尻すぼみになって参りましたが、日本に帰省したら下関唐戸市場横のお寿司やで「ずり」握りをおなかいっぱい食するぞと、いやに具体的な決意を新たにしたところで、エアー筆を置きたいと思います。