2014年11月5日水曜日

ひとりぼっちのオタマジャクシ


 上の写真は近隣を勝手にパトロールしていた時に見つけた、紅葉真っ盛りのカエデ。本当にこんなオモチャのプラスチックみたいな色をしているんですよ。周囲を賑わわせていた森の小動物達は、もうそれぞれ巣穴へ入って眠りについている頃。きれいな風景は一年間の「自然劇場」の最後のお楽しみ、冬という新たな準備期間へ入る前の、華やかで、楽しいエンドロールのような感じなのかも知れない。葉っぱはそれぞれ思い思いの色に変わると、苦痛もなく潔くぱらりんと枝から取れて、つかの間のフライトを楽しんだと思ったら、もういつのまにか土へ還ろうとしている。よくできているなと思う。人生も、終わりは出来ればこんな感じであってほしいものだ(笑)。

 奥に写っているのはひと夏の間、さまざまな話題を提供してくれた湖(池の様に見えるが、写真左手の方へ細長く続いている)。思いかえせば今年もここで色々な生き物との出会いがあった。この湖の周囲は季節的に小さな水たまりができるため、カエル・ウォッチの時は立ち寄るポイントになっていたし、嵐の後にここで拾ったオタマジャクシが、その後元気に巣立っていったこともあった。釣ったバスをリリース時に放ったら、水面で失神状態になった魚を潜水艦の様に浮上してきた大きなカミツキガメが、頭からバリバリ食べてしまったこともあった。トウブニシキガメの「マック」や、釣られて迷惑そうにしていたミシシッピニオイガメ達も、きっと今ごろこの湖のどこかで寝ているに違いない(「マック」はちゃんとカメらしい格好で寝てるのか不安が残るが・・・)。

オタマ隠してしり隠さず

 こんな時期なのに、湖の淵のあたりで一匹だけ居たオタマジャクシを見つけた。とても用心深くてこちらが少しでも動くとピャッと逃げてしまう。最終的に、水底のふわふわとした泥に半分めり込んで、安心したらしい所を写真に撮ったが、いったい何の種類のカエルなのか見当も付かない(大きさや模様からウシガエルでないと思う)。こんな晩秋にオタマの形態ということは、このまま冬を越すのだろうか。

 近年北米でも北の方では、日本のアカガエルの仲間のウッドフロッグや、ほかにもアマガエルの仲間のグレイツリーフロッグ、スプリングピーパー、コーラスフロッグなどは、仮に冬眠中全身が凍結しても条件が揃えば春に元気に蘇生してくる(!)事が分かってきている。このオタマがいったいどういう作戦を立てているのかは知らないが、無事に冬を越せるといいなと思う。