2014年10月5日日曜日

ガサガサ活動その弐。

第一村人発見

 うちから車でちょっといった所にある雑木林の保護林(「春のキタミズベヘビ祭り」のあの林)へ行ってきた。気温10℃前後、湿度70パーセントの非常に動きやすい日で、セアカサラマンダーがそこかしこから出てきて楽しかった。反面、紅葉が始まり、冬に向けて枯れていくシダ類等を見ると「本当に夏は終わったんだな」と若干寂しくもなった。今夏は特に旅行などもほとんど行かず個人の雑務や健康面でのメンテナンスをやっているうちに終わった感じがするのも一因かもしれない。


 比較的大型のリードバック(無班)のメス個体。写真のバックに木が写っているが、こんな風にキノコの生えた倒木の下からは、サラマンダーは見つからない事が多い気がする。あと、朽木の下が粘土っぽく、ミミズが居るような環境になっている所でもあまり見かけない。彼らの隠れ家はただ木や石で覆われていればいいというだけでなく、多分、彼らにしかわからない色んな細かい好みのようなものがあるのだろう。こんな申し訳程度の脚で歩き回り「これだ」とピンとくる家を探すのはきっと一苦労に違いない。多分、そのためもあってか(サラマンダーやサンショウウオ全般に言える傾向かもしれないが)セアカサラマンダーはけっこう縄張り意識が強い。一度気に入った棲み家を見つけると、そこを一生懸命守ろうとして、ひとたび他の個体が侵入してきそうになればイソイソと出て行って噛みついたり(!)して、意外と強気にやっつけようとするから驚く。


 ・・・かと思えばこうして複数匹でやんわり同居?している感じのグループに出会う事もあるので謎である。

 写真の現場では4匹(1匹は既に緊急脱出している)がなんとな~く仲良く住んでいた。こんなに近くても均等に空間を開けているらしき所を見ると、多分この位がセアカサラマンダーにとって、見知らぬ個体同士が快適でいられるミニマムのパーソナルスペースなんだろか。真ん中に居るのは赤い色素が少ないか、無い個体。100匹に数匹まじっているくらいの比較的珍しい型。

 今まで見た記憶を統合すると、セアカサラマンダーは恐らくベースの銀灰色というか、パールカラーっぽいピグメントの他に赤と黄の色素を持っていて、3つの色素全てが存在すると、一枚目の写真のようないわゆる「ふつーの個体」になる。何らかの理由でこの色素を3つとも欠くと二枚目の写真のようなリードバックになる。赤い色素だけ抑制されると、三枚目のような黄色いラインの個体になる。赤い色素も黄色い色素もどちらも持たない場合、地のパールカラーのラインのみをもつ個体になる(いわゆるアネリスリスティック)。これはかなり珍しくて、写真でしか見た事はない。このほか、殆ど全身がオレンジ色になった個体も知られているが、これはもう本当に珍しくて、見つけることはちょっとした夢である。