2014年11月30日日曜日

トレッキングに潜む危険性

昨日は ブログむらのアイコンを沢山押してくださった方がいらっしゃたようです。
 どうもありがとうございます。

 昨日はけっこう歩き回ったのに、セアカサラマンダーの子供が1匹見つかったきり。今、非常に寒いので(サラマンダーとはいえ)心配だなあ、と思いつつ、隠れ場所に戻してきた。というのもここのところ管理人の住む東海岸に、北極から季節外れの寒気団が降りて来ていたんですね。それで先週などは気温がマイナス10℃くらいまで下がる日々でした。ちゃんとした冬用のフィールド道具を持ってない管理人なので、この調子で行くと秋から続いていたガサガサ活動がナシ崩し的に終了となりそうです。

 ところで、「野生の両生類を見て歩く」という遊びはそのうちいつの間にかただのトレッキングになってゆく(#金のサラマンダー)と以前書いた事がありますが、今年はそれを比較的まめにやってみて、ほとんど常に単独でフィールドに行っていたせいかも分かりませんが、これは結構危険も多い趣味だなという事に気が付いたのでした。今日は、今期のガサガサ活動のまとめとして、これまでに危なかったと思ったポイントを整理しました。とりたてて真新しいアイデアはありませんが、日本でも共通するものもあるかと思うので、来年の春に向けて自分と、他のフィールダー諸氏の注意喚起の足しにもなったらと思います。


 危ないポイントその1 ケガ。それも大ケガの危険性。前から思っていたんだけど、アメリカやヨーロッパの自然公園などへ行くと、十数歩先は断崖絶壁というような環境でもなぜか柵が取り付けられていない事があるんですね。そういう場所には「落ちると死ぬからね。毎年何人も死んでいるからね。」という看板がさりげなく掲示されている事が多いのですが、なにせさり気ないので、うっかり見落とす事がありえます。またイモリやサラマンダーはあまり人が立ち入らないような場所にこそいたりするので、好奇心が勝ってどんどんフィールドの奥の方に入っていってしまい、そこで足を挫いて帰れなくなる等の間抜けな展開も有り得るでしょう。フィールドでは自制心を忘れず、リスクを避けて、歩くときは10歩先も確認しながら遊びたいです。それにしても崖や急勾配の場所などにかぎってやたらと下を覗き込みたくなるのって何なんでしょうね。臼井義人現象と勝手に名付けてるんですが、自分の好奇心の強さは自分が一番把握していると思うので、十分に気を付けたいと思います。

 危ないポイントその2 野生のいきもの。上の写真はまさに昨日撮ったやつなんですが、私の住むエリアでは、このようなかんじでいきなり野生の動物がピョンと飛び出してくることがあります。管理人は鹿のボディランゲージには詳しくないので、このオスジカこの後、どういう行動に出るのかなど見当も付きません(とりあえず両手をわたわたと動かしながら目を見開いて威嚇?しておいた。←サルやイヌ科には多分逆効果なので注意)。猛禽やキツネくらいなら大歓迎ですが、もっと山深い方へ行けばクロクマ、マウンテンライオンにボブキャット、コヨーテなども出るらしいので、事前のリサーチと、相応の準備が大事だなと思いました。それから忘れてはならないのが、大動物だけではなく、微小なダニ類や蚊なども脅威になりえるという点。今年は日本でもデング熱が流行して騒ぎになりましたが、気候が暖かくなるにつれて熱帯産の病気が北の方に上がってくる事がこれからも増えていきそうな気がします。これらと同時に気を付けたいものにマダニが媒介する感染症もあります。北米にはライム熱という不治の感染症を引き起こすダニ(体長0.5㍉~)がおり、注意が呼びかけられていますが、近年日本でも土着のマダニの媒介する感染症(重症熱性血小板減少症候群-国立感染症研究所のサイトより)で死者が出ている事もあり、今後も防虫対策はしっかりやっていった方がよさそうです。

 あぶないポイントその3 「人」。個人的に、外国のフィールドでも一番危険なもののひとつは、他人ではないかと思います。日本人同士の間だと、「山や自然の中では皆仲間」のような感じで、互いに助け合ったりする素晴らしい空気感があるので、分かりにくい感覚ですが、外国では基本的に相手がどんな人間なのか、何が目的で接近してきているのかハッキリするまで、十分に注意した方がいいと考えます。リスクを減らすためにも、理想的にはフィールドでは常に複数名のグループでいられればよいのですが、実際は友人ともなかなか時間が合わせづらかったり、たまたま通りかかって一人で探索することにする事などが案外多いのが現実なので、このへんのバランスが難しいと感じます。

 並べてみたら案外少なかったですが、こんなところでしょうか。個人的に「内省しすぎる可能性」というのも入れたかったんですが、そんな奴自分だけだと思ったので、次点としました。というのも、管理人の場合、静寂に包まれた雑木林の中、倒木をつっついてワラジムシを眺めたりしていると、突然!世の友人たちは二人目が幼稚園に上がったり、30年ローンで家を買ったり、社長になったり、離婚して再婚したり、いろいろアクティブにやってるなかで、朽木をほじくって喜んでいる自分はいったい何をやっているのか???と、雷に打たれたような衝撃が走ることがあるんですね(笑)。でもときどき、ハイキングに行ったきり蒸発する人って時々いらっしゃることを考えると、山で来るこの内省のビッグウェーブも一枚噛んでたりして?とか、勝手に憶測しているんですよ。いやだなーこわいなー。今日のところはとりあえず、これらを教訓としながら(へたに内省しすぎず)、来年もフィールドを「安全に・さらに楽しく」をモットーに工夫を盛り込みつつ活動していきたいと思います。