2014年10月18日土曜日

家庭でできるエコテロリズム

 ふざけて過激なタイトルをつけてしまったが・・・最近カエルやイモリをもっと手軽に観察したい欲求が高まってきていたところへ、落葉のシーズンが到来したのである。この短い期間、まだまだ8割がた葉を残す木立ちと地面の落ち葉が格好の目隠しを提供している事に気が付いた管理人は、ついに裏の雑木林にこっそり池を掘るという暴挙に出た。情報を付け足すと、管理人の住む家は地域の自然センターの管轄するこの保護林に直に面しているものの、バックヤードから30メートルほどはなだらかな下り坂が続き遊歩道もないため、時折現れる不届き者が空のペットボトルを放り投げて去っていくのみの場所となっていたのである。普段から枯れ枝をまとめたり、サラマンダーを見たり、ゴミを拾ったりしている管理人がここで何かしている事を不審に思う者はいない。チャンスである!シャベルとツルハシに安全靴を履いて分け入った。好機とみれば即実行に移すのがテロ成功の秘訣だ。


見つかったら怒られること必至である

 そして池の原型が出来上がった。写真だと小さく見えるけれども、成人男性二人が楽に横になれる程度の大きさがある。奥は深めで手前がスロープになっている、カエルに優しい設計。本来ならこの後水を逃さないようにするためのライナーを敷くべきところだが、もう少し手直ししたいのと(オタマ大星雲を見るためには、少なくとも深さ1メーターは欲しいところ)、土壌が粘土質な事、そして見つかって叱られた場合即埋め戻せるようによく踏み固めるだけにすることにした。果たして、この池が自然の一部として機能するかどうかは春が来るまで分からないが、楽しみにしてときどき覗きに来ることにした。

 余談だが、実は、こんなふうに他人の敷地に穴を掘るのはこれが初めてではない。小学生の頃は、我が家では禁書とされていた「みどりのマキバオー」の単行本を区の緑地に穴を掘って隠していたし(ご丁寧に地図まで作っていた)、大学時代同級生らと結託して、意味もなく校庭に直径4メートル・深さ3メートルほどの大穴を掘ったこともあるのだ。さらには調子に乗った誰かが人間トランポリンをやろうと言いだし、穴の上を覆ったシーツをそれぞれが持って作った粗末なトランポリンで、級友一名が病院送りになった。もちろん助手達にあとで厳しく追及され、寂しく大あなを埋め戻したのが記憶に残っている。何にせよそれ以来、叱られることを気にしていては「大義」は貫けない事を学習したのであった。そして「大義」の後始末には大きな苦痛とわびしさが伴うことも。