2014年6月20日金曜日

ドリまる子ちゃん


 地元の動物園でキーパーエイドをするようになってからその良さを再確認したという生き物が幾種類かあって、トウブインディゴヘビもそのひとつだ。学名からもじって「ドリまる君」と呼んでいるこの個体は、規則の関係で写真は載せられないけれど、非常に魅力溢れるヘビなのだ。

 管理人にとってインディゴヘビやその仲間たちといえば、以前から周囲の人々が皆口を揃えて「イイ」と言い切る存在にもかかわらず、実体験の乏しさも手伝って最近までその具体的な良さを掴み兼ねていたグループだ。まあ、ひと目見て分かるスーパーイケメン達なので、その「サイズ」、「美しさ」そして「希少性」から主に評価が高いだけだと思っていた。それに、それまでは「大型化するナミヘビ」と聞いた時点でなんとなく粗暴でクサそうなイメージがあったのだ。ところがフタを開けてみれば「ドリまる君」は臭くもないし粗暴でもない、荒野の貴公子のような奴だったのである。

近影(笑)

 「爬虫類の賢さ」というと人間の主観バリバリでなんとなく誤解を招くうえ、種類以前に個体差がかなりあると感じるので微妙な表現だと思うけれど、この「ドリまる君」に限って言えば、それでもどことなく賢さを感じさせる。このヘビはメンテナンス用のドアを開けると立ち上がってこちらをじっと見てくる。他の多くのナミヘビ達のように、こういう時顔だけキリッ!とさせながら、実は体はシェルターの中でダラケている、ようするにフリ、というようなケースは「ドリまる君」の場合少ない。人間の一挙手一投足を監視下におきたいという強い意志のようなものを感じるのだ。倒木の下などにいる場合はわざわざこちらが見える場所まで移動してから凝視してくる。その様子もなんか居合切りの達人みたいにきびきびと洗練されているのだ。移動や種々の測定のためケージから取り出される際は、怒ったり手の上でむやみにバタバタとするようなことはなく、落ち着いて首をもたげてあたりを見回したり、なんとなく状況を把握している風である。このヘビは基本、自分の強さを自覚しているらしき所があり、その威風堂々とした性質がより一層、本来の魅力に磨きをかけている。

 ところでこの「ドリまる君」、実は「ドリまる子ちゃん」だったことが先日分かった。
 フジテレビが日曜6時の枠を準備して取材に来る日も近い気がする。