2013年10月21日月曜日


シペどんって言うとどことなく日本昔話風で可愛い?キタミズベヘビ(Nerodia sipedon sipedon)です。もっとずっと北部、カナダの国境近くに住んでいた時も近所で見かけていた、アメリカ北東部ではいわば「お馴染みの」ミズベヘビの基亜種。ヘビはもともと皆泳ぎはうまいですが、ミズベヘビ達の泳ぎもまた大変見事です。ただこの仲間は水に入ると全身全く茶色にしか見えなくなって、図鑑で見るような見た目ではなくなってしまい、たまたま運よく近くまで来なければどの種類なのかまでは分からないことも多いです。上の個体も、はじめ「モールキングが泳いでるなんてめずらしい」などと思いましたが、カメラのレンズを通してあの独特な円錐型の顔と、キールのある鱗を見ることが出来ました。

 ペットとしてはあまり人気はありませんが、キタミズベヘビは大人になると大きさのわりにかなり見ごたえのあるヘビだと思います。体長は最大で1メートル強ほどだけど、実際目にするともっと大きく見える。まれに赤味を帯びた(エリスリスティック)個体が見られることもあります。水辺のヘビの他聞にもれず食べ物に関してはかなり貪欲なようで、死んだフナなどにも食いついていたりするし、またどうやっても飲み込み切れなさそうな魚にも一応トライするあたり、ガーターヘビと共通のスピリットを感じますね。そうそう!一番ビックリしたのは去年、北部の川までサケの遡上を見に行って、水面から飛び上がるサケの鰓蓋あたりに食いついている大きなキタミズベヘビを見た事。人間の大人でも一抱えくらいあるサケに躊躇無く挑戦するパッションに、「シペどん、やるな」と大変感心した出来事でした。