2013年3月11日月曜日

 昨年のバーミーズパイソンとキイロアナコンダに続き、世界中に支部を持つ超大型動物愛護団体・ヒューマンソサエティ(HSUS)が、北米におけるボア・コンストリクター、大アナコンダ、アミメニシキヘビの飼育の規制を求めてロビー活動を展開しています。最近丁度、「私達はヘビをペットとして飼うべきか?」というコラムを読んだばかりだったので、これについて色々思うところがありました。というのも管理人は、ペット・トレードや商業的な利用が目的の野生動物・爬虫類の搾取という問題を踏まえて考えた場合、今回規制対象にされようとしているようなCB化された一部のボア・パイソンやナミヘビの仲間の存在によって、野外採集個体への需要がある程度分散OR抑えられているという現状もあるのではないか、と考えるためです。全体的に見て、今日の爬虫類好きの人々の文化レベルでは「何か面白い動物を飼いたい。手元において間近に眺めたい。集めたい。大蛇やオオトカゲのような、強大な生き物を手中に収めたい。」という欲求を抑えることは困難なため、これらの種類のヘビたちがある意味、人柱のようにその需要を埋めてくれていると思うのです。これらのヘビを飼うということのダウンサイドリスクとして、外来生物による遺伝子汚染や帰化問題があるけれども、そのアップサイドは往々にして無視されがちであると思う。物事の「起こりえるポジティブな効果」というのは、ネガティブな効果よりも検証が難しく、それゆえ「大きな(危ない)ヘビを飼ったっていいじゃないか」という主張には、説得力があるものが少ないと感じやすいのだと思う。

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