2014年8月6日水曜日

"1902 vs Today"


 ひとりぼっちのジョージは死んでしまったけれど、世界にはまだまだ知られざるゾウガメのスター達がいるらしい。きのうたまたま目にしたセントヘレナ島のニュースによると、島で飼われているゾウガメの「ジョナサン」はもしかすると陸上で最も年取った生き物の一員か知れないという。上の写真は両方そのジョナサンを写しているが、カラーのが今年ので、モノクロの方は1902年のものである。島の公式の記録によるとこのカメは1882年にセントヘレナ島に連れてこられ、その当時既に成体であったのならばおそらく190歳弱であると推測されている。長い長いカメ生の間に視力を失い、鼻もにぶり、クチバシは殆ど摩耗して食事に補助が要る状態だそうだが、食欲はバッチリで運動能力も周りのカメと比べて遜色はないという。島では人気者らしく詩人が来て彼の為のポエムを作ったり、浜辺にサンゴでできた小さな像が建てられたりしているらしい。ぜひ頑張ってゾウガメの長寿記録を塗り替えてほしいものである。

 ところでこのジョナサン、運動能力のほかに衰えていない身体機能がもう一つあるんだそうだ。リクガメに馴染みがのある人ならすぐ思い当たるかもしれないがそれは「性欲」で、同居している小さなメスのゾウガメを追い回す事に日々余念がないそう。自分もボランティア先の動物園で、100歳をを越えたアルダブラゾウガメ達の世話をするので思うが、年をとっても尚、メスと見るやガムシャラに突進してのしかかっていくゾウガメのオス達のあのアプローチが女の子にウケるとは到底思えない。ただ、「ジョナサン」専属の獣医師に寄れば、健康状態の一番のバロメーターである性欲が健在なのはカメのオスにとって非常に良いサインなのだという。人間のよく言う「よわいを重ねた落着き」とは無縁かもしれないが、最後まで子孫繁栄という命題のために、まさしく突進していく姿はある意味かっこいいのかもしれない。どうでもいい余談だがアメリカもフロリダあたりではリタイア後の老人達が集う「介護村」が存在し、最後まで子孫繁栄という命題のためにゴルフカートで合コンをする人間たちの姿が見られるそうである。あないみじ。

image source: Bored Panda