2014年2月2日日曜日

 コラムのぺーじ「ヘビを病院に連れて行くとき」にまとめましたが、1月の中旬頃から「大きいロンギ」の方がちょっと元気がないように見えて気になっていました。個体が不活発になり、いつもと同じルーティン・同じ量の餌を食べていたのに、わずかだけど体重が減少しているように見えたのです。またもともととても好奇心が旺盛なヘビで、ケージの中になにか知らないもの(新しい床材・新しい温度計、ピンセット、手袋など)が入ってくるとイソイソと見に来る癖があったのですが、それらの行動があまり見られなくなったことも不可解でした。念のためにと病院で診察して貰った結果は、呼吸器の感染症の最初期段階という事でした。飼育部屋の温度・ケージ内の温度・およびケージ床の温度など、基本的な環境は今まで約4年間キープしてきたのと同じ全く同じだったので不思議でしたが、地域に強い寒波が来ていたこともあり、部屋の床近くが冷えた日があったのかもしれません。それにしても爬虫類は繊細な生き物なんだっていうことをあらためて思い出させられた一件でした。

 そして、原因がわからないのも非常にムズムズしたので週末はケージを見ながら考えていました。というのも床材を新聞紙に変えて以来状態を崩したような気がしていたからです。しかし、新聞紙といえば爬虫類の床材の元祖みたいなもので、新聞紙自体が原因になっているとは考えにくかった。そこで、今使っているケージのプラスチック素材が、自分が思ってるよりだいぶ冷えやすいのではないか?と思いました。調べた結果管理人の使っているネオデシャケージの素材「ABS樹脂(工業用プラスチック)」は、日本で馴染みのあるいわゆる「プラケ」や衣装ケースに使われる素材であるポリプロピレン、スチロール樹脂などに比べて密度が高く、また大型のケージの構造をサポートするために厚い材が使われているので、それに比例して熱伝導率が大きくなっている事が分かりました。ヘビは常に寝そべっている状態の生き物なので冷たい床に直座りは厳禁、と飼育書などではおなじみのフレーズですが、こんな身近にそんな可能性が潜んでいたとは。思えばここのところ毎朝起きてコーヒーを飲みながら、くしゃくしゃになった新聞紙とその下に入り込んだヘビを直してあげるところから一日が始まっていたような気がします。


というわけで、対応策として床材を紙製のふわふわしたものにかえました(写真)。この床材は、自分が鳩の繁殖をやっていた時とてもお世話になったケイティという飼鳥用品会社のもので、獣医師さんも推奨していた床材です。テンプガンを動物園の人に譲ってもらって経過をみていますが、どうやらほぼ回復したようです。新聞紙はくしゃくしゃになってしまうのと保湿の観点(ミストしても保水力が無い)から冬場使う時は注意を要することが分かりました。