2013年11月4日月曜日

 カメに関する面白い記事を、今月号のナショナルジオグラフィックで見つけた。曰くタマゴの中で起こるカメの発達ってとても変わっていて、途中まで他の脊椎動物と同じように発生するものの、16日目あたりで突如肩の骨(肩甲骨とか)があばら骨の内側へ移動するという。体の外側に配置されたあばら骨は時間と共にくっつきあい、こうして脊椎動物の世界では珍しい「エグソスケルトン(外骨格)」が形成されるそう。管理人は、カメの甲羅のなかみ(?)ははじめから甲羅の内側にあるものとばかり思っていたので、びっくり&おもしろかった。記事の終わりの方まで読んでみたら、この研究を発表したのは日本のイリエさんという方がシナスッポンの卵を用いて解明したと書いてあった。こういう所で日本の人を発見するとなんか嬉しくなる。


 そういえばスッポンに関してはいつかメモしておきたかったちょっとしたトリビアがあるんです。
 
 まずスッポンは口からもオシッコを出来るという事。厳密に言うと排泄とはちょっと違うみたいですが(ちゃんと総排泄孔からも排尿する)、汽水域など塩水の混じった環境で暮らすスッポンの場合、体内の水分ロスを最小限にするために口から高濃度の尿素を排出するんだとか。スッポンが水中や、水場で水面に口をつけて「口をゆすぐような行動」をしている時は、尿素を排出している可能性があります。実際に水を飲んでいる場合もあるので傍目には区別は難しそうです。

 それからスッポンは実はスーパー鼻が良いという事。遺伝子解析の結果スッポンは1,137個の嗅覚受容体をコードする遺伝子を持ち、これはイヌにおける同遺伝子(811個)の実に1.4倍にもなるんですね。つまり、スッポンは潜在的にイヌよりも鼻が利く可能性があるということ。実際どのくらいの嗅ぎ分け能力があるのかは分からないですが、個人的にこれは少々納得できる話です。というのも以前アメリカ北部のネイティブアメリカン居留地の近くに住んでた時に、彼らが水中に沈んだ仲間の遺体を捜す時、大きなミズガメに長いひもをゆわえておき、数日後にひもを辿って見つけ出すという伝統的なやりかたがあった、という逸話を聞いたためです。川や湖といっても五大湖周辺なのでかなり広大な場所です。その水の中で肉の放つわずかな匂いを嗅ぎ分けるミズガメの嗅覚は、そうとう優れたものだといえそうです。