2012年11月17日土曜日

 近頃は迷信的に嫌われるということは減ってきたにせよ、やはり見つかると嫌がられる事の多い蛇。管理人も、沢へ釣りに行って釣り人に踏み殺されたヘビを何回か見かけたことがあります。田舎だからだったのかも知れないですが、ただのミズヘビみたないのでもこの扱いなので、こと毒蛇に対する一般の人の嫌悪感は想像するにた易い。

 毒蛇の持つ毒は我々のあずかり知らないところで医療や製薬の分野に貢献していて、実は沢山の人を助けています。統計によると、北米では一年間に起こる心臓発作のうち150万件にピグミーガラガラヘビの毒から造られた薬が使われています。マレーピットバイパーの毒を元に開発された薬は、毎年79万5千件の脳卒中の治療として、出来てしまった血栓を溶かすのに使われているそう。22万5千件ある新しい乳癌のケースに対して、アメリカマムシ(カパーヘッド)の毒をもとに造った薬は腫瘍細胞の生育と拡散を遅らせ、またこれらの細胞を供給する血流を阻害する有効な治療法として期待されています。こういう事実がより多く知られる事によって皆が蛇を突然「大好き」にならないまでも、無意味に殺してしまう人の考え方がだんだんに変わっていくといいと思う。

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