2012年10月14日日曜日

 言われるまで何だか分からないこのヘビ、ドミニカボアです。エグいですね。島モノボアで、しかもレッドフェイズ・・・からのキャリコという大穴のさらにナナメ上からやってくる組み合わせ。このヘビは2008年にアメリカで繫殖された個体で、およそ3歳頃までは「普通のドミニカボア」としてブリーダーの元で育成されていましたが、その後激的な色彩変化が起こってこのような状態になったということです。ドミニカボアって日本では殆ど流通しないどちらかというと地味な種ですが、北米・欧州ではときたま現れる赤化(Erythristic)個体が「ドミニカンマウンテン・レッドボア」等の通称名で、ごく少数ですが流通しています(旅行記のページ、2010年フロリダのエキスポの記録に、所謂「普通の」ドミニカンレッドボアの写真があります)。この写真の個体は今は繫殖家のもとで遺伝の検証を行われている最中らしく、今後の展開がとても気になるところです。

 管理人のとぼしい経験上、自然発生的・晩成的(個体が成熟するとともに模様が消失する)なキャリコはある特定の親ヘビから子にのみ渡される特別な組み合わせの遺伝子が引き起こす気がする。そしてその子供からそれ以降の子に遺伝はしない気がする。といってもこの手のヘビをそう頻繁に目にする機会はないので、情報源は15年以上前に中野区のプロショップに在庫していたキャリコのアミメニシキヘビをはじめいくつかのみですが、その後、それらが遺伝したという噂は全く聞かれなかったためです(単純に、日本でアミメを繁殖しようという人がなかなか居ないという事でもあるかも)。



 ところで知らなかったんですが、ドミニカボア達は昼間と夜間では体色が全然変わるのだと、このキャリコを繫殖した方が教えてくれました(昼は黒っぽくて、夜はすごく明るい色になる)。太平洋の島々に住むほうのボアも体の色を変えられることで知られていますが、見た目や住む場所は離れていてもやっぱり同じヘビの仲間だからでしょうか。聞くと納得だけど、ちょっと新鮮な驚きがある。

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