2012年8月18日土曜日

 ヘビは伸縮性のある皮膚と柔らかい顎関節のおかげで体に対してかなり大きな餌でも呑み込むことが出来るというのは有名な話ですが、近年ビルマニシキヘビの研究によるとヘビが餌を飲み込んだ後、一部の内臓自体も大きくなる事が分かったそうです。内臓は単に餌によって拡張されているのではなく、ホルモンの働きが積極的に新しい細胞を作り出して、心臓を中心とする代謝器官のサイズが最大で元の1.5倍~2倍の大きさにまでなるとの事。これらの器官が食餌から12時間以内に成長をはじめ、76時間以内に最大になり、その後10日をかけて元の大きさまで戻るという、この一連の出来事の間、ヘビの身体の代謝スピードは平常時の40倍にのぼるのだとか。これがどんなホルモンの作用によって起きるのか解明されれば例えば人間の心臓病や心臓肥大の治療、果ては宇宙飛行士の心臓が萎縮するのを食い止めたり出来るのではないか?と考えられているらしい。米国では帰化問題で厄介者扱いされているビルマニシキヘビですが、未来の医療ではヘビの体内で育てた心筋を人間に移植!とかやっている可能性もあるかも知れないですね。自分も機会があったらちょっと試してみたいなー。


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