両生類もあるでよ/ふろむ東海岸

2018年12月23日日曜日

ごぶさたしてます


 只今現地時間で朝の10時56分、晴れ、気温は今ぴったり6℃です。上は今現在の管理人の様子になります(日々の有象無象に揉まれつくしたかお)。今日が、朝の時間を自分のためダケに過ごすことが出来ている今年初めての朝なんです。尚その今年もあと一週間ほどで終了になるとの噂もありますが。こちらを更新出来なかった2017年中盤から2018年にかけて、両爬的な意味でも私生活的な意味でもほぼ毎日1個のペースで色んなことが起きていました。急ぎ足で雑な文章になりそうですが、本当に目ぼしい出来事だけでも抜き出しておこうと今PCに向かっています。未だに時々覗いて下さっているモニターの向こうの貴方様に感謝しながら。

 さてまず一点目ですが、2017年の秋に「両生類・爬虫類専門誌Caudata」が創刊されました。本誌はこのノートを書いている現段階でvol.2までが刊行されており、すごく評判が良いようです。2号はYahooショップにて購入が可能で今見たら大人の科学や、並みいるマニア雑誌面々を押しのけて自然科学雑誌カテゴリで堂々1位にカテゴライズされていますね。内容はあまりにすごく自分がここでゴチャゴチャ書くよりもとにかく読んでとしか言い様がないんですが、創刊号には不肖管理人が書かせていただいたレポートも雑草もフィールドの賑わい的に参加させて頂いているので箸休め的に読んで頂ければと思います。予定通りにことが運べばまた3号でもお目にかかれるかもしれません。

 二点目は、管理人のtwitterのアカウントを作ったことです。ブログのような文を書くことは慣れていて楽に出来ますが、「短い言葉をしゃべる」という活動は今までの人生ほとんどしたことがありませんでした。そのためわりと活性の低いアカウントになっていますが、生きてるかどうか位は確認出来ます。知っている方か、趣味趣向に共通点が「わかる」みたいな人からのフォロー以外、リムーブしてしまうので、できたら一言リプ等頂けると助かります。よろしくお願いいたします。




 それから三点目、様々な悲しい別れについて。管理人の両生類・爬虫類趣味に理解を示し、わからないなりにいつもうちで飼ってるボアコンを話題にしてくれていた義母が去年の冬、胃癌によってあっという間に死んでいきました。告知があってからわずか5週間しか生きられなかったという。彼女がいつもかわいがっていた我が家のコモンボアも同じころに死にました。年齢が分からない個体だったのですが、勝手にどんどん痩せていき亡くなってしまいました。

 ゾウガメを飼いたい人へというエントリーでは笑わせてくれた米スミソニアン国立動物園のゾウガメ「アレックス」も、1956年から62年に亘る長い動物園勤めを終えました。最後は安楽死でした。自分も世話した動物だけに悲しいですが、死んだあとどうやって施設から出したかも地味に気になりましたね……なにしろ250キロ以上ある巨体なので。ずっと我が家のアイドルだったギンバトも、この11月の終わりに、咲き終わった花が落ちるかの如くポロンとあっけなく死んでしまいました。2002年4月24日が誕生日だったので、来春17歳になるところでした。

 こうしてみると本当に人やモノ、生き物の出入りが激しかったここ1年ですが、それなりに出会いも沢山あったことも確かです。去年の年末からひっそりと我が家のメンバーに加わっているサラマンダーのことなど、いずれ別のノートにまとめてみたいです。




 例のごとくつらつらと書き進めてしまいましたが、特に義母の件では人はこんなにもあっさりと死ぬのかとむなしくなり、またこれからのわが身の振り方についても考えさせられました。そんな中で時々自分のブログに帰ってきて過去記事や書いたものを眺めなおし、ブログ形式だとやはり過去の記事への読みにくさがついてくるし、存在としても脆弱なので、どこかで特に気に入っているノートだけ抜き出してまとめてみたいなあと考えています。なにしろ、この自分自身だっていつ死んでしまうかわからないのですから。ただの駄文の堆積物であっても、どこかの誰かの何かの役に立つこともないとも限らない(かもしれない)。

 最後に上の写真ですが、左が我が家の恐竜の現在の様子となります。ハッチから3年が経過しました。どうも常に発熱しているし、腹部にオヘソらしき窪みがあったり、ひょっとして恐竜ではないのでは?とも思い始めましたが、考えても始まらないので毎日餌をやったりして必死に育成しています。成長後の姿を知らずに生物を育てることは不安で、正直みんなこんな気の狂いそうなアクティビティよくやるなと思いますが、うちで飼育しているサラマンダーに霧を吹いてくれたり、単純労働的な局面で役に立つところも出てきました。とすると家畜の一種か…?

 写真右は牛ではなく、巨大に成長したカニス・リディキュローシスです。私の本当の息子にあたるわけですが、常軌を逸した愛想の良さで声を掛けるだけでも尻尾を振り始める仙尾筋群の活発さを見ると、こいつは亜種ワグテリエンシスの可能性もありますね。ああ、本当にこの世は分からない事だらけだ。みんな学名なんか信じちゃいけない。


2017年3月31日金曜日

活動報告

Thamnophis sirtalis sirtalis


 ご無沙汰しております。北バージニアより今日とれたてのイースタンガーターヘビの写真をば(クリックで少し大きくなります)。例の如く、写真では見にくいですがこれ、個人的にガーターの一番好きな体色の傾向です。こうして外で春先の複雑な光を受けていると、「蛍光グリーン」というか、もうそれ自体が発光してるんではないかと思うくらい綺麗に見えるのですけどね~・・・、家に持って帰って飼育ケースなどに入れるとただの「色褪せた黄色っぽいガーター」になってしまって、籠に入れたら茶色くなってしまうあの童話の「青い鳥」に出てくる鳥を彷彿とさせます。

 この場所ではほかに姿は見えないものの、ピッカレルガエル(Lithobates palustris-ヒョウガエルに似てる中型のけっこうきれいなカエル)の、耳を澄まさないと聞こえないワビサビ系のコールも少し聞こえてきて感動した半面、期待していた水辺のサラマンダーはただの1匹も見つけることが出来ませんでした。こういうことがあると、何らかの理由で湧き水の量が減ってしまったのではないか?とか、どこかの家の庭から化学肥料が流れ込んで水質が変わってしまったのではないか?とかすぐ悪い方に考えて人生に絶望してしまうので(笑)、また出来たら若干気候条件の違う日に再挑戦して、何か収穫があることに期待したいと思います。

 さて体重12キロ近くにまで成長した恐竜を体にくくりつけてフィールドグッズをしょって、寒い中大汗をかきながらなぜにこうして歩き回っていたかというと、今自宅で作成している文章にどうしても付け足したい写真を撮りに行っていたのでした。恐竜は生後1年半を迎えますます活発で、最近は微妙に人間の言葉を発するようになってきており、管理人が藪に手を突っ込んだり倒木をひっくり返したりする度に「いた!いた!」とか、「でかい!」等と(対象のいきものがいるかどうかとは関係なく)自分の口真似をしてくるので、なかなか生き物探しに集中することが出来ません。そんな状況にも負けず一生懸命したためている文章ですが、そのうちどこかでお披露目出来るかもしれませんので、その場合はまたこちらにて告知させていただけたらと思います。



2016年11月30日水曜日

10月のハコガメ

 


 枯れ葉舞う季節となりました。ご無沙汰しております!三日前に購入したインフラ球が勝手に消灯を繰り返し、キレそうになっている管理人です。日本から戻ってからというもの、日々のよしなしごとに追われておりこちらを更新することができずにおりましたが、ボアコン3匹、スナボア1匹、トルコナキヤモリ2匹、皆元気にしております(ヤモリの「すあま」だけ給餌強化月間中)。例の恐竜もハッチしてからようやく1年目を迎え、巣の外に自力で這い出して落ちている枝や葉などを使い、疑似的な狩りとおぼしき行動を見せるまでに成長してきました。巣立ちの日ももう、すぐでしょう(希望)。

 写真は、すこし前のものになりますが3月のライオンならぬ「10月のトウブハコガメ」です。10月と申しましても目撃されたのは30日だったので、ほぼ11月といえます。写真の背景にあるマンションに住む管理人の友人が「外の階段に見た事のないカメがいる」と連絡をくれた時のものです。例年なら雪のちらつく日も出てくる時期なのでハコガメが歩いているとはにわかには信じがたく、また出没場所も見て分かるとおり住宅街と車道にほど近い場所だったので、非常に驚きました。二年連続でカメ助け(進行方向に向かって一番近い緑地にリリース)という徳を積むチャンスが訪れたことに感謝ですね。

 このカメが面白かったのは、甲羅の中に隠れていたのに、リーフブロワー(落ち葉を飛ばして道を綺麗に保つ、大型のドライヤーの様なマシン)の音が近づいてきた瞬間階段から飛び降り(!)、ダッシュで逃げ始めた事です。一度甲羅に引っ込むと長時間出てこないカメが多い中、こうしてサッと状況判断している所をみると、見かけによらず案外年をとった個体なのかも知れないですね。感心した出来事でした。


2016年6月2日木曜日

帰米しました。

水面に突き出したコンクリ片の上で休むヒガシニシキガメ C. p. picta (クリックで拡大)


 あっという間だった日本滞在を終え、無事帰米しています。不在にしていた間にアメリカヒキガエルの繁殖期は終わり、アイリスの開花も終わり、季節は一気に初夏へと変わっていました。去年のだいたいこのあたりの時期にはトウブハコガメに遭遇できていたので(カメ1、カメ2)それを期待しつつ毎日、朝夕近隣を歩いていますが、今年は運がないようで1匹も発見できていません。トウブハコガメは派手なカメに見えますが、自然の中にいると木漏れ日の中に埋もれて、じっと目を凝らさないと見つけられないから本当に不思議です。それにあっ!と思って近寄って見ても、カメに似た形の土くれだったり、風化した切り株だったりすることも多いのです。

 その点、行くところへ行けば100%遭遇できる水ガメの存在には助けられます。ナンも見つけられなかった日はとりあえず湖をまわって水ガメを見て、満足して帰ります。上の写真は数日前、前から気になっていた荒れた農地の水路に足を伸ばした際に撮ったもの。やはり思った通りの時間に、思った通りの場所に居てくれるカメ達。この水路は昔ここ一帯を所有していたお金持ちの農家が掘ったもののようですが、土地の持ち主が死んでからは誰も手入れをする人がおらず、少しづつ荒れて行っているようです。諸行無常ですね。


使われなくなった水路はカメ達の楽園に


 諸行無常といやあ、日本では母方の故郷である山口県まで足を伸ばす機会がありましたが、所謂「過疎化するにっぽんの地方」の例に漏れず、山の少し奥の方へ入れば荒れ放題の休耕田や、参拝客の来なくなった寺などに遭遇することがしばしばありました。薄暗い竹林の中の沢で、倒壊したまま修復されることなく折り重なった墓石の下からタゴガエルの静かな独唱が聞こえてきたりして、こうして人が消えた野山を次々と楽園に変えていく両爬の姿が思い浮かべられ、侘しい様な、そこはかとなく愉快なような、不思議な気分となった事を覚えています。

 「つづき」以降に、今回の帰省で撮った日本の(たぶん一部の方にしか面白くない)写真を少々アップしたいと思います。


2016年3月11日金曜日

ガーターヘビ



 写真上は今朝の午前10時、気温17℃の散歩道で見つけたイースタンガーターヘビ。アスファルトの上にぴちーっと張り付いてバスキングしていたところへ自分達がやってきたので、ハッ!としてシュッと縮まり舌チョロしている所(←ニュアンスすぎ)。このあと威嚇体勢をとって積極的に噛もうとしてきました。

 このへんではおおまかにわけると2パターンの外見をしたガーターヘビがいるように思います。ひとつは上の写真みたいな、クラシックなコモンガーターのパターンをしたもの。ちょっと青みがかったヘビが多い気がします。上のヘビもケータイカメラにはきちんと写りませんでしたが、腹へかけての鱗とその間の皮膚がうっすらと空色をしておりけっこう綺麗な個体でした。冬眠明けなのになかなか肉付きの良い美人です。コモンガーターは月末位から繁殖期に入りますが、今年は暖かい(というかもう暑いくらい)ので、ちょっと早めに出てきてお色直ししている感じでしょうか。これからウッドフロッグ(アメリカのアカガエル)やサザンレオパードフロッグ(ヒョウガエル)の繁殖が最盛期を迎えてオタマジャクシが沸きにわいてくるので、彼女もその子供達も将来安泰ですね。




 ほで、こちらがもう一方、茶褐色のタテ線タイプ。こちらはコモンタイプの写真を撮った場所から数キロの湖のはたの遊歩道で見つけました。本当に同じ種類?と思うくらい異なって見えます。

 これの写真を撮っている時車で通りかかったおっちゃんがいきなり窓から顔を出し「おお!リボンヘビだろ!子供の頃よ~飼ったわ。」と言って走り去っていった(笑)。しかしおっちゃんの勘違いも頷けるというか、ほんとに一見リボンヘビに見えるカラーリングです。それに生活スタイルも餌も殆どまるかぶりなので、ずっと勘違いしたままでも普通に飼えてしまうという。そんな彼らなので以前はガーターヘビとリボンヘビのハーフっていう可能性はあるのか?などと思っていたこともあります。突飛な考えにしても、生存競争上もっとも効率の良いパターンのひとつだというのは間違いなさそうです。そういえば先月末付けで、彼らイースタンガーターヘビは我がバージニア州の「州蛇」に任命されたそうな。本来なら歴史的にも意味を持つガラガラヘビが選ばれそうなところを、州知事に自ら出向いてロビー活動をしていた「ガーターロビイスト」は12歳の少年だったそうです。この国の政治は子供と貧乏人と、ビリオネアによって動かされる傾向があるようです。

2016年3月8日火曜日

俺たちの好きなホライモリ

image sourse :Postojnska Jama:Olm Dialy 
image sourse :Postojnska Jama:Olm Dialy  


 ホライモリ、通称オルムが飼育下で産卵したというニュースを目にしました。有精卵はごく少数しかないようですが、卵の経過はスロベニア・ポストイナ鍾乳洞公園のサイト上にあるオルム日記(英語)にて見ることが出来るようです(写真はその日記から拝借したもの)。とても神秘的です。これがスロベニアのドラゴンの卵か。

 話変わってこちら北バージニアでは、今日が今年最初の「春らしい日」でした。ノスリのカップルがそこかしこで見られ、両生類も先週頃からウッドフロッグのメイティングコールと繁殖行動が始まっていて、もう卵塊も確認できました。今週どこかで時間が出来ればジェファソンサラマンダーとスポッテッドサラマンダーの産卵地を探索しに行けるかも?と思っています。フィールドへ出たりいきもの・両爬観察はほぼ毎日のように行っていますが、例の恐竜の飼育もまだ続いているので、少なくとも今年いっぱいはアップデートがとびとびになりそうです。とりあえず、今年もよろしくお願いします!


2015年12月1日火曜日

ホクブクビワヘビ3匹目

D. p. edwardsii


 ご無沙汰していますが、皆さん楽しい両爬ライフをお過ごしでしたでしょうか。みどもはと申しますと、理由は記事の一番最後に述べますが、この二か月、いままでの人生こんなにつきっきりで生き物の世話をしたことはないというくらい世話にあけくれていました。そうなってくるとやはり生活上のよしなしごと>野外に出る(兼・犬の散歩)>>>パソコンタイム の順になって来ざるを得ないので、なかなか両爬ブログを楽しむ時間がとれていませんでした。

 そこでホクブクビワヘビであります(どこでや)。朝の比較的早い時間帯に見つけたので動きもにぶく簡単に捕まえられましたが、この時の気温が5度ほどしかなく、そんな中で動き回っていた事に驚きました。いつも感心するんですが、こういう生き物って一日の気温の推移をある程度予知できるんだろうか?この日も昼は20度近くまで上がる予報になっていたので・・・。なんとなくさすがだなあと思いました。

 それにつけても今年は異様にあたたかいです。以前の記録を見ると、去年の今頃、感謝祭の食事を食べる頃に雪がちらついていたとか、温度計の最低気温の枠が零下から出なくなったなどという事が書いてあったんですが、この所クビワヘビだけでも先月と合わせてもう3匹見かけています。ほかにもここ2週間ほどでデケイヘビの新しい死骸と、近所の半外飼いネコがブラックラットスネークの亜生体を咥えている(怒)のも見たので、全体的にヘビ達がまだ活動的にしている事に驚きます。日本は最近亜熱帯化しているみたいですがここ北バージニアでも、祖父母の代から住んでいるという人に話を聞くと、やはり昔よりも大分暖かくなっている気がする、ということでした。温暖化、ヒトによる自然環境の改変・消失と、考えだすとどうしても暗い気分になります。最近もこんな話を目にしたばかりで、中国のはなしになりますが、過去40年間で陸上生物の個体数の約半数を失ったとか。無脊椎動物や哺乳類、鳥類等、部門によって減少率は異なるものの、われらが両生類・爬虫類に至っては減少率が97.44%ということで、(この数値にどこまでの信憑性があるかは個々人の判断に任せるとして)自然が圧倒的に壊され、持ち去られ、失われ続けている事実を意識せざるを得ません。

 「つづき」以降に、このクビワヘビの他の写真+おまけをアップしたので、興味のある方がおられましたら。

2015年9月30日水曜日

禁忌きっず


 たまには細かいことは忘れて、ただただ「美しい」「きれいだ」と感じるものを眺めて過ごしたい・・・という心理になること、ないでしょうか。 人間の感じる「美しさ」とは不思議で、基本的には健全さ、健康さ、善、神聖さなどなどの感覚と共に語られるものの、規範や倫理や良識とは一切かけ離れたところにぽつねんと存在している場合もあるので厄介です。美的感覚がスタンダードからちょっとズレてる爬虫類愛好家の皆さんにならきっと、分かってもらえると思うのですが(微妙に失礼)。




 とりあえずこの数年間でジャグポンドロが急にふつくしくなっていてビックリしたという新鮮な驚きがあったことの備忘録として。2番目の写真は4年前にドイツ・ハムのエキスポへ行った時の写真なのですが、この頃モレリアのハイブリッドものといえばカーポンドロが主流だった中、ジャガーカーペットパイソンとかけたジャグポンドロ(ジャガポンドロ)が一頭だけいたのが印象に残っていました。顔は見えないけどおおよその雰囲気は伝わるでしょうか。繁殖者によるとブリードの方向性も、エキゾチックなカーペットの模様とツリーパイソンのトロピカルなグリーンを融合させることに重きをおくカーポンドロと並行して、ジャグポンドロの場合はとりあえず「一体どうなるんだろ?」という、好奇心から実験的なかんじでやっているという話でした。やはり最終的には「ミドリのジャガー」を目指していたのかもしれないですが、それが思いもしない方向に開花したのが一枚目の個体、デンマークの愛好家のコミュニティで話題になっていた写真です。今後どのような風に成長していくのかがとても気になりますね。




 因みにそのハムでの思い出の一枚がこちら。なんてことない通路から小会場を臨んだところの写真ですが、入り口にアプローチも出来ないほど人がうじゃうじゃして、HBMでもこんなにひどくはなるまいという熱気が伝わってきます。中に入ればドイツジャーマン世界の兄貴達に、ところどころ汗でアイラインのよれてしまったゴス男などの入り混じるモッシュピット状態で、3月だというのにモワモワした温室のような空気感だった。これはこれでけっこう楽しかった思い出です。


2015年9月2日水曜日

あめりかーぬすクン



 残暑がまだまだ厳しいものの、散歩やイヌの散歩などで(重複)毎日外に出ていると、日々刻々と日照時間が短くなっているのが感じられる頃となりました。そんなうちの周辺では、虫などもセミや大型の鳴くバッタの最盛期がほぼ終わりを迎え、トンボや小型バッタのシーズンに移り変わってきています。特にトンボは結構種類が豊富で日本のギンヤンマやオニヤンマ、シオカラトンボにそっくりなものがこちらにもいるので、外国にいながらどことなく日本の里山の晩夏といった風情を感じることが出来ています。

 昨夜もそんなかんじで暑く湿気た晩だったんですが、夜帰宅して表の照明を付けてみるとアメリカヒキガエルの亜成体がいました。このカエル、たまにまわりでフンを見かけていたのでうちの玄関に住んでいるらしいというのは知っていましたが、実際に見るのは初めてだったのでちょっと嬉しかった。アメリカヒキガエルについては今までにも何度か書いていますが(話題1)(話題2)(話題3)北米・北東海岸の広い地域に住む、なんかムクムクコロコロした感じの手のひらサイズのかわいいカエルです。ネットでみると体色にけっこうばらつきがあるようなんですが、うちのまわりで言えば、活発な時期は写真のような明るいオレンジ色になるものが多いです。近隣の地質が明るい色をした粘土質なのが関係あるような気がしています。


 カエルは電気つけてから数秒以内に写真を撮らないと人相(?)がずいぶん変わってしまうので、難しいですね。

新作「ムチムチ!ふくらガエル」で熱演中のあめりかーぬすクン(5ヶ月)。


 こんな調子で「ちょっと右の方向いてみようか」「いいね~!その顔いいよ!」とひとしきり写真をパチパチしまくってから、しかしこのカエルは5月の誕生から苛烈な生存競争をかいくぐってここまで大きくなったいわばスーパー勝ち組個体、人間で言うならば、20代で「西麻布に投資用マンションもってます。」とか言っちゃっている女みたいな存在だったと気付き、なぜか一気にモチベが下がり、撮影会は終了と相成りました。やっぱりグラビアの被写体はどことなく薄幸感、物質または精神面での貧困の香りがしなくてはダメですね。

2015年8月6日木曜日

リューシスティックレインボー




 春先にイヌが来たばかりの我が家ですが、さらに新たな住人を迎えるべく部屋を大改装したり、ドサクサに紛れて自分の爬虫類部屋の模様替えにも着手したりと、ブログを更新する時間がなかなか取れませんでした。私事ですが今年、2015年は自分にとって何かと変化の多い年となっていて、この傾向は今年いっぱい続きそうです。

 そんなこんなで、かわいいヘビのグラビア風写真でお茶を濁そう!という姑息な魂胆丸見えですが、コロ虹のリューシを。この写真はちょっと前にペンシルバニア州のハンブルグといううらぶれた小さな町で開かれた即売会を見に行った時、ブリーダーがNFS(展示オンリー)のコンテナから出して「おさわり」させてくれたものです。このモルフは管理人の自宅のある州の問屋が最初に繁殖したとされているので、なんとなく親しみを感じていましたが、こうして直接手にとって間近に個体を見る機会は今までありませんでした。このモルフのヘビ達はブルーアイなのが特徴ですが、上の個体は(写真では見えにくいですが)半分ブルー、半分ブラックのオッドアイとなっていて、さらにもの珍しさが増していました。

 ところでレインボーボア本来の色彩や紋様がすごくイケていると思っている自分にとっては、こんな風にわざわざ真白にしてしまうのはポイントレスというか、なんかもったいない気もします。コロ虹はボールのようにシリーズでコンプする類の立ち位置には今後も入らないだろうし、高額な割に今後どういう展開が可能なのか不明な変異です。そういう意味では、コレクションの中で真の贅沢品となりえるモルフなのかも知れないですね。

2015年5月30日土曜日

沢にて


 日本はもう大分あったかくなっているそうですね。こちら北バージニアでも最近「もう、夏だなあ」と思う日が増えてきたんですが、そうするとなぜか金魚が飼いたくなります。自分は魚や泳ぐカメなどの水ものを外で飼うと、ふだんは一日一回、夏場は半日に一回換水したくなる狂人なのでそのうち飼ってることが苦痛になるのは目に見えてるんですが(魚にとっても迷惑でしょう)、あの全てを洗い流してスッキリした庭のたたきで風鈴の音を聞きながらスイカを食するという天上の娯楽から最近遠ざかっているためか、欲求が募ります。

 そんな水への渇望からか「フタスジサラマンダーを見る」という名目でフラフラと沢へ引き寄せられて行った時、偶然出会ったものが今日の写真で、私がレッドサラマンダーだと思っているものです。まだ外鰓が残っているのが見えるので、おそらく生後一年弱ほどの亜生体でしょう。体長は7、8センチといったところで、体の大きさ的にはほぼ成体と変わりないほどになっているのですが、エラが消えて陸へ上がる前の最後の時期をこの沢付近で過ごしていたものと思われます。上陸してしまった成体を見つけるのは大変なので、こうして見られてラッキーでした。(他の写真は、2枚だけですが、もっと読む以降にアップしました。) 

2015年5月17日日曜日

トウブハコガメ2匹目


 運転中、視界の端に一瞬写ったものがカメだった気がしてUターンしたところ、またもやトウブハコガメと遭遇しました。今年はハコガメの当たり年なんでしょうか。前回に続き車道を今まさに渡ろうとしているところでしたが、通勤時間帯前後で交通量もあったので、見つけるのが少し遅かったら死んでいたかもしれません。カメは、助かってラッキー、自分はカメを見られてラッキーでした。こんどのはまだまだ若そうなオスで、また裏の保護林へリリースしました。本来であればカメの進行方向だった先にある緑地に移せればよかったのですが、そのためには当日発砲事件があって死人が出たばかりの団地を通らないといけないという、実にアメリカ的な理由によって断念せざるを得ませんでした。


 保護林にリリースする前に記念写真。ハコのフタがぴっちり閉まって、この状態だと時には40分くらい待っても出てこなかったりするので、非常に根性のある生物です。甲羅の前側の縁がケロイド状にボコボコになっています。たまに、種やオスメスに関係なくこうなっているカメを見かけますが、人間のすぐ隣を棲み場所に決めたカメの場合、生活のなかで事あるごとにコンクリートや装飾用の石材でできた段差や階段、用水路の縁でこすったり、そこにばい菌が入ったりして徐々にこのようになっていくのかなと考えています。ペットショップにいたら「汚いカメ」という一言で終わってしまいそうな状態ですが、野生のカメが一生懸命、与えられた場所でもがきながら強くたくましく生き延びてきたという証でもあるかもしれません。


 甲羅の写真ばかりではアレなので・・・最後に、二日前近所の友人の庭に表れたハコガメの写真をば。このカメはアダルティーなオスでしたが、甲羅の山吹色もさることながら上半身もばっちりオレンジ色に発色していてなかなか綺麗でした。これまで見つけた3頭に関しては、全て州の両・爬保護団体のトウブハコガメ専用窓口に報告していますが、自分も含めた一般人のこういう草の根的地道な作業のつみかさねによって近隣のハコガメの数が少しでも増えてきているのだとしたら、そしてその結果が今回こうして身近に見られたカメ達なのだとしたら、大変嬉しいことです。

2015年5月14日木曜日

案外近くに居たらしい。


 もう、夏ですね。この間までさむいさむいと言っていた北バージニアですが、もう日中最高気温が30℃に迫ろうとしています。それだけでなく湿度もかなり上がってきていて、むし暑いのが駄目な管理人は日照の少ない時間帯を選んで姑息にうろちょろしていたところ、この間の健康診断で「ビタミンD不足」と言われてしまいました。仕方なく人間用のサプリメントを購入しようか検討していますが、あれって結構お高いですよね。そんな時目の前にネクトンやらレプティバイトやらのビンがコロコロしていたりすると、変な考えがよぎります。

 そんな訳で最近は日中でも積極的に表へ出るようにして居たところ、今日の昼頃、野生のカロリナ(トウブ)ハコガメに遭遇しました。我が州でもかなり生息数が減ってきているとされるこのカメ、自分も当地に3年ほど住んでいて、生で見るのは初めてだったのでかなり興奮してしまいました。こういう生き物は大抵探してもなかなか見つからないものなので、特に嬉しかったです。見つかったのが自宅の裏庭に等しいような住宅地から至近距離の道だったのでびっくりしましたが、灯台下暗しというか、案外ずっと傍でひっそりと暮らしていたようです。大きく丸々としたなかなか立派なメスでしたが、甲羅の一部にいっぺん、バキッと割れたような跡があったのが気になりました。

 このカメが居たのは近隣の比較的大きな道路の脇で、交通量も一定数あるようなところです。ひとまず保護してから、カメの向かっていた方角の緑地帯にリリースしましたが、移動させている最中思い出したのは3年ほど前に読んだ話でした。NASAのエンジニアが趣味で行った実験によると、被検地となったアメリカの交通量の少ないハイウェイで、全体のおよそ6%のドライバーが路上の爬虫類をわざと轢いていくことが分かったというものです。それに対し生き物を助けようと車を降りた人の率はヘビで1.7%、カメで4%にとどまりました。カメの場合、別の見方をすれば96%の人はカメを(故意に轢いたりはしないものの、)路上に放置したまま立ち去っているとも言えます。


 カロリナハコガメの場合、近年の野生個体数減少の大きな原因というのが生息地の消滅と、自動車や農耕機との接触事故とすでに分かっています。毎年多くのカメが交通事故で命を落としたり、たまたまラッキーで助かったとしても、障害を負って痩せた状態で見つかり保護されるものもいます。そういうことで最近ではハコガメに限らず道路を横断しようとしている爬虫類が居た場合、道路外へ(生体の頭の向いていた方向へ)移動させて放すことが推奨されるようになりました。生息地がいつの間にか開発されてしまった彼らにとってはとても難しい時代になったかもしれませんが、なんとか生き延びて、今年もがんばって命を繋げていってほしいものです。


2015年5月10日日曜日

情報は正確に



 両・爬の話題に限らず色んなニュースサイトをよく読みます。空き時間や寝る前などにちょこちょこ読めるので、怠け者の自分にはピッタリのメディアとして重宝しているんですが、内容が不完全なように思うものだとか、誤ったことを平気で書いている記事が案外多いのにも気付かされました。こんな発見、「いまさら」なのかも知れませんが、こと「健康」とか「医療・医薬品」に関する記事で、解説が不完全なものなんかは個人の健康に関わるぶん、正直いかがかなーと思いますね。

 似たようなケースで最近、とあるブログニュース形式の爬虫類関連サイトを読んでたら、薬の個人輸入にまつわるトピックが挙げられていました。筆者の方の飼われていた生体が病気になったので獣医師の診察を受けたが、獣医師の処方薬の価格が不適正と考え→薬を個人輸入して生体に使った、というプロセスが記事となっていました。生き物を飼っていれば病気になることはあるし、薬の個人輸入もそれ自体は何も悪くないと思いますが、該当の記事では、使われている医薬品の種類も容量も該当する生き物と症状を見る限り、おそらく不適切なんじゃないかと思った事、また医薬品の解説自体も非常に簡素で、どのくらいの量を・どのくらいのスパンで用いたかなどの記録はおろか、副作用などの基本的情報にも触れられていなかったのが気にかかりました。最もマズいと思った点は筆者の方が自宅で行った治療?過程が少しずつ別記事にまとめられ、リンクで飛ぶようになっていて、一連のことがなんとなく「情報発信」的なノリで扱われている事でした。

 管理人が思うに、ニュース系のブログを書く人は自分の書いたものがいったいどんな人に読まれているのか、いつも気を付けておく必要があるんでないかなと思っています、特に両爬の医療・医薬品なんてマイナーなトピックに対しては。爬虫類を飼っていて、生体が病気だからといって自力で書物を読みふけったり、サクッと会社休んで新幹線の切符とって専門医に行ったり、外国語の出来る友人に焼き鳥をおごるかわりに海外の医療情報を翻訳してもらうとか、そういうことが出来る人と言うのはたぶん少数派でしょう。ネットで医療情報を収集しようとする人というのは多くの場合上記には当てはまらないような、時間や経済力の制約がある中で、もしかしたら藁にもすがる思いでブログを読んでいるかもしれない層が主だというのは容易に想像できます。例えば少ない小遣いを貯めて買ったカメが病気になって泣きそうな小学生とか。子供にせがまれてヤモリを飼ってみたものの、様子がおかしくて焦ってる共働きのお父さん・お母さんとか。そういう人の中には、もしかしたらネットで急いで得た情報、間違っているかもしれない情報の検証や取捨選択が正しく出来ない人もいるかも知れません。だからこういうセンシティブな話題に関して記事を書くなら、少なくとも題材をきっちり調べて信頼できるソースを複数提示し、よりコンプリートされた情報に仕上げるように努力していくべきじゃないかと思います。中途半端な知識とか「自分はこう思った(けど違った~)」みたいな内容をあたかも「情報発信」風に書き連ねていくことは誤解を招くし、それがもとで、どこかの誰か見知らぬ人が可愛がってる生き物が命を落としてしまったら?。ブログニュースも立派な報道、どうせやるなら同じ両・爬人としての情熱やまごころを求めたいなあ。というのが、この件をきっかけにぼんやりと思った感想であります。今読み返したらなんだか説教臭いような、うっとおしい文章になってしまいました。でも、個人の辺境うんちく雑記ブログなのでいいや。

 そういえば「ネットでワラにもすがる感じで情報収集している人」で思い出したんですが、実は自分もしっかりその一員なんですよ。今日の見出しの写真、ハワイのハワイ本島で以前食べた謎の海産物なんですが、4年経った今も、あの日一体自分が何を食べたのか分からないままなのです。夜ホテルでビール飲もうと思って、KTAという地元民のスーパーで購入したもので・・・ちっちゃな海のタマヤスデという感じで・・・なんかカニみたいな味で甲殻類だというのは確かなのですが。ときおりネットでハワイ島在住の方の「情報発信ブログ」などを調べているんですが(笑)、未だ確証に至っていません。誰かこの正体をご存じの方、ハワイ島の地元のお惣菜に詳しい方いらっしゃいませんか?もしよかったらアドバイスをください。


2015年4月13日月曜日

オタマの近況2 ※閲覧注意




 ごくありふれたカエルながら、管理人がとても気にいっている種のひとつにアメリカヒキガエルがあるんですが、今年もどうやら彼らの繁殖期が始まったようです。先年は記録をみると3月中にもう繁殖行動があったはずなので、今季はちょっと遅いようです。きのう初めて知ったんですが、このカエルは日中でも盛んに鳴き交わして包接したりする様子が見られるんですね。大きなメスでも手のひらに楽に収まるくらいの小型のヒキガエルが一生懸命頑張っている様子はなかなか愛らしいものがあります。当地の他のカエル達は日没後一時間ほど経たないといわゆるフル・コーラスの状態にならないものがほとんどですが、そんな中アメリカヒキガエルは(夜間の方が活発とはいえ)日光の元で活動が見られる数少ないカエルで、人間の方からしたらありがたいです。またまた画質はしょぼいですがビデオを添付したので、彼らの繊細で綺麗な声をよかったらお楽しみください。

 ところで話は変わりますが、先日孵化して元気な姿を見せてくれたウッドフロッグのオタマジャクシ達を、皆さん覚えておいででしょうか。昨日また気になって犬の散歩がてら見に行ったところ大変な状態になっていたので、「もっと読む」以降に追記をまとめました。集合体恐怖症の方がいるかもと思っていちおう閲覧注意物件としました。

2015年4月3日金曜日

オタマの近況



 ※今日の記事は オタマ好きにとっては閲覧注意かもしれない写真を含みます。

 アカガエルの仲間、ウッドフロッグの例の卵塊を見に行ってみると孵化が始まっていました。携帯のカメラで撮ったので画像がボロイですが、雰囲気程度は伝わるでしょうか。ゼラチン質から出てホヤホヤのオタマ達が落ち葉の上で休んでいました。だいぶ形の崩れてきた卵塊の傍ではブルフロッグ(ウシガエル)のオタマジャクシも頻繁に見かけるんですが、ここを隠れ家として利用しているのか、それとも孵化したてのオタマでモタモタしているやつをジョリジョリしちゃっているのか、疑問が残りました。とりあえず生まれた瞬間から既に、なんらかの生存競争が開始されているらしき事が分かります。閲覧注意かもしれない写真は「もっと読む」以降に別記しました。

2015年3月27日金曜日

うれしい再会


 昨日は気温が急上昇し、驚きの23℃をマーク。こういう日は一気に生き物がぶわっと出てくるので、件のイヌを連れ、喜び勇んで繰り出しました。昨年悲しき死を遂げたカメラの後釜もやってきて、さあ今年もイケてる(死語)両爬の写真をバチバチ撮りまくるぞと色々レンズを向けていたものの、設定もさることながら、レンズ自体も適していないものを持ってきてしまっており、撮ったものの殆どがピンボケになるという残念な結果となりました。練習をして次回に期待したいと思います。上の写真はそんな中なんとなく顔にピントの合った気がしたセアカサラマンダー。いつもながら変わり映えしない絵面ですが、こうして出会う一匹、一匹、みな雰囲気が違う気がして、気が付くとついついイモリ掘りに熱中しています。

 今回見られた生き物はアメリカヒキガエル(Anaxyrus americanus)、アカガエル(Lithobates sylvaticus)の成体+大型の卵塊をさらに3つ、おなじみのセアカサラマンダー、それから実物は確認できなかったものの、スプリングピーパー(Pseudacris crucifer)のメイティングコールを多く聞くことが出来ました。彼らの声を聞くと今年もカエル・ウォッチの季節が始まったな!と思うんですが、まだ本調子ではない体力の殆どをイヌに費やしているという状況で、なかなかポイント巡りをする所までもって行けていないのが残念です。うちのイヌは水を見るといやに興奮しだして飛び込もうとするのも、若干困っている所です。フィールドから帰って夜10時に足跡だらけの愛車のハッチバックを這いつくばって拭き掃除し、沼の香りのする暴れるイヌを洗うと、子犬用シャンプーの泡がしみるのか、目から水がとめどなく零れ落ちてきます。今年になって、このように生活上新たに加わってきた要素というのがいくつかありますが、これらに対するはたきかけを「労働」ではなく、長期投資の一環と好意的にとらえて、気長にやっていきたいなあと思っているこのごろです。

2015年3月23日月曜日

散歩再開しました。


 春です。といってもまだまだかなり寒い中、両生・爬虫類の即売会へ行ったり、近隣の雑木林の散歩習慣も徐々に再開しています。今日は、産みつけられたばかりと思われるアカガエルの仲間(wood frog)の大きな卵塊を見つけました。横幅60センチほどのサイズのがいくつかあったので、あとでオタマジャクシが沢山わきそうです。この卵塊を隠れ蓑にしながら、下の方で2年モノと思われるかなり大きなウシガエルのオタマジャクシも活動していたので、カエル達の春支度はなかなか順調なようでした。スポッテッドサラマンダーの産卵期も今くらいの筈なんですが、残念ながらここでは繁殖はしていないようです。条件的にはほぼぴったりの筈なんだけれど、何かが気に入らないらしい。モールサラマンダーが繁殖するような池は一年の間でも一時期にしか現れないものが多いため、なかなか見つける事が難しいです。

 右端にちょこっと写っているのはクマの子供ではなく、今月から家族の一員となったイヌ。大きい哺乳類を飼うのは久しぶりなので(爬虫類などと比べ)その燃費の悪さ、常に何か口にしていなければならない不便さに同情しながら育てています。将来、トレッキングのお供になってくれるよう鋭意育成中です。

2015年2月23日月曜日

ワニだって遊ぶという話


 爬虫類はどのくらい頭がいいのか?という、管理人が日ごろ興味を持っているテーマなんですが、それに関連する話題として最近、「ワニも遊んでるらしい」という新説が発表されました。興味のある方は読んでみると面白いかも知れません(テキスト全文[PDF]、あと日本語の記事でとても分かりやすくまとまっているものもありました)。爬虫類以下の動物に関するケーススタディみたいなものが最近増えていると感じますが、トレンディなテーマなんでしょうか。単に新説を唱えやすい分野なのかもしれない。

 この話の概要を一言でいえば、野生下・飼育下両方におけるワニの観察を通して、彼らの間にも、ほかの動物と同じく遊び-運動遊び(locomotor play)、物体遊び(object play)、社会的遊び(social play)行動が存在する!という主張につきます。爬虫類の行動研究とはどういう尺度を使って解釈しているのかが人によって違う印象があるのでどうしても眉唾感は付きまといますが、こういう研究に長い年月を費やす人が出てきたという事だけでも、意義ある事だと思われます。

 ところでこれを読んで思い出したのが(手前ミソ的でアレなんですが)二年前にちらっと書いた話です。これなんかも「ワニにも遊び心がある」という前提で見てみると、ある時鼻に引っかかった小枝を「もてあそんで」いたところ、たまたま鳥をおびき寄せることに成功したワニがそれを学習して、捕食活動に昇華させていったというシナリオが浮かんできます。フトアゴヒゲトカゲの研究では、個体間でお互いの行動をマネして学習するという行動が観察されているので、主観だけれどより賢そうなワニの間でこういう「有意義な遊び」行動が広まっていくというのも、ありそうですね。つまるところ、私達生き物にとっての遊びというのは=可能性の模索であり、全ての遊びは生命にとって不可欠な、次世代へ生き延びていくための手段の探求へと通じているのではないかと思われます。そうやって考えると爬虫類や両生類、魚や果ては昆虫の仲間に至るまでいわゆる「遊び」と思われる行動が存在したとしても不思議ではないし、我々人間達の間でも、一見ムダな「遊び」に興じる事が、将来重要な発見のきっかけを運んでくることもあるわけで、そういう人々を笑ったり、バカにしてはいけないと思うわけであります。と、一見無意味な趣味である、爬虫類・両生類好きが申しているわけであります。

 今日の写真はワニの遠縁ということで動物園シリーズ②、先週水曜日のガリアル(Gavialis gangeticus)のお姉さま。彼女自身は堅実・真面目で「遊んでる」という印象を抱いた事はないですが、このガリアル水槽に同居している、自分が「スナック」と呼んでいるオオアタマガメがチャラ男であり、立場もわきまえずに彼女の上に乗ったり、彼女の口吻のまわりを意味もなくウロウロしたり、用もないのに浮いてる葉っぱのまわりをクルクルしていたりわが物顔で、かなり「遊んでる」雰囲気です。ガリアルがお魚が好きな大人しい生き物だという事が幸いでした。このワニは「ガビアル」では?と思った方で、お時間のある方は、よかったらこちらのうんちくもご覧ください。

2015年2月16日月曜日

※ブログのんびり更新のお知らせ


 ボランティア先のカパーヘッド。以前書いたかもしれないけれど、子猫を思わせるような、ペコちゃんと鬼太郎の猫娘を足して二で割った的なというか、どことなくコケティッシュな魅力を持った顔立ちの生き物です。魅力は表情のほかにもあります。どういうわけだか知らないけれど、このヘビは体臭がほのかに香ばしい気がするんですよね。例えていうなら、「どっか遠くの家が、パンを焼いているなと気付いた時」のような匂いです。アナコンダのように近くに行っただけで気力が衰えるような臭気を放つ(※)ヘビも居ますが、こんな不思議な匂い、いや香りを持ったヘビもいるんだなあと毎度通りすがるたびに感心しています。そうやって改めて見ると、どことなくパンっぽい色と質感のヘビですね。写真の様な北部の個体群は斑の陰影がより濃い傾向にあるので、丸まってたらカリカリベーコンパン的に見える可能性も、きっと無きにしもあらずでしょう。これは、もしも野外で見かけてもおっ!こんなところにパン♪と拾わないようにしないと。こちらの手が「パンパン」にされること請け合いなので。
 
 ※ヘビ本体と言うより、彼らがずっと漬物のように浸かっている水が臭いように思われる。


・

 そんなこんなで2月もあっという間に半ばを過ぎてしまいました。散歩道で爬虫類や両性類にほいほいと出会える季節はまだもう少し先ですが、外で鳥類や哺乳類などの様子を見ているともうすっかりと春の繁殖期に向けた行動に変わってきているのがわかり、自然界の春支度は、もうすでに始まっているんだと思わされる事が増えてきました。

 そんな中私個人はといえばどういうわけか急に多忙になってしまい、ここへきて体調不良も重なって、フィールドどころか近隣の散歩にも出られない日々が続いていました。こんな状態でさらに無謀にも犬を飼う計画まで立てちゃったりして(例の安全対策の一環として)、これから一体どうなってしまうのか見当も付かない状況なのですが、それら諸々条件変化の帰結として当面、ブログの更新がスローペースになることをご報告したく思い、エアー筆をとりました。

 とはいえ今後もエキスポ等に足を伸ばしたり、カエル・ウォッチや、生体カウントの手伝い等は出来る限り暇を見つけてやっていこうと考えているので、できればその合間、合間でなにかノートを残せればと思います。更新が不活発になるのに際して、ブログむらなどのリンクを外そうか検案しましたが、ここを通して知り合いになれた方も多い気がしているので、そのままにしておくことにしました。では、もしよろしかったら、今後もまたのんびりお付き合いいただけたら幸いです。